Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

振り返ってみて・・~先天性心疾患と恋愛⑤~

こんにちは。

さて、4回に渡って過去の恋愛について振り返り、

『先天性心疾患と恋愛』というテーマについて考えてみました。

 

自分の病気の事を何も言わなかった恋から、

 語るということ〜先天性心疾患と恋愛①〜

全てを支えてもらいたくなった恋愛を経て、

 人にたよるという事〜先天性心疾患と恋愛②~

頼りすぎて相手の重荷になってはいけないと自己犠牲的な時期に入り、

 頼りすぎてはだめなのか~先天性心疾患と恋愛③~

全てを話してありのままの自分を出せている今へと至ります。

 根明って大事。~先天性心疾患と恋愛④~

(キレイにまとめすぎかな・・笑)

  

 "好きな人には、自分じゃない健康な女性を選んでもらった方が幸せになれるんじゃないか" という考えについて。

 ブログを読んで下さった方から、

「何度も考えたことある。」

「そう思っていた時期があった。」

などなど、共感の声を頂きました。

 

今になって思う事は、確かに自分は完璧じゃないし、ハンデも多く持っています。

でも、健康な身体を持っている相手もまた完璧ではない。相手の弱い部分とか、未熟な部分とか、黒い部分とか、長く付き合えば絶対に見えてくると思うから、そこに対して優しくあれば、相手に一方的に背負わせるだけの関係にはならないんじゃないかな。

互いに補い合えばいいのだと思います。

 

結婚に関して思うことは、

「この人とだったら幸せになれる!」というのもいいけど、

「この人とだったら、たとえどんな不幸な状況になっても、一緒に笑っていられる。」

という思いの方が、私には大事だったように思います。

 

病気の事を話すタイミングについて。

色々と書いて来ましたが、中高生の若い時の恋愛は、そんなに深刻にならなくても、付き合ったり、別れたりをして、それぞれの恋愛から色々な事を学んでいけばいいのかなと思います。大人になるにつれ、将来とか、結婚とか、そういう物が身近になってきて、そうすると、色々とシビアな悩みも増えてくるのかもしれません。

 

自分の病気の事を話すタイミングに正解はありません。

 

私はたまたま付き合う前に説明しましたが、最初から全部話せなくても、

まずは、病気以外の自分の内面を知ってもらって、

友情とか愛情とかが2人の間に育っていって、

病気の事を話してみようと思えるタイミングが自然に訪れて、

その時に話しても遅くはないのかもしれません。

既に友情とか、愛情とか、あったかい気持ちが育っていたのなら、

病気の事なんて、相手にはとるも足らない問題になるかもしれない。

順番に決まりはないと思います。

 

大人になった先天性心疾患3人娘のある日の雑談・・・

最近、SNSで知り合った方々とこんなお話をしました。

身体の傷跡、子供も産めない、日常も制限だらけ、そんな女性の方が、「私なんか・・・」精神で、結婚も恋愛も逃げ腰になっていたそうです。しかし近頃大きな手術を受けられて、自己肯定感が回復した彼女は、

「病気フィルターにびびって私の面白さに気づけない人ならいらない」byえふ

という攻めの攻勢に入ったそうです。

 

 かっこいいですね。

 そんな成人先天性心疾患のお仲間との恋愛トークを一部ご紹介させて頂きます。

(えふさん、たらこさん、紹介する事に許可を頂きありがとうございます。)

 

 病気フィルターはいい感じに変な男を振り落とす。そして、それを恐れずに突破してきた中にすごい優しくて支えてくれる人が現れる。今思えば病気フィルターがあったから、恋愛に慎重になれて自分を大切にできた。byたらこ

 

 周りより気軽に恋愛出来ない分、1つ1つに向き合って、中身は濃いぞ。みたいな感じありますよね。byスイトピー

 

 病気があるという事は、恋愛に対して前向きになれない要素になり得るかもしれません。でも、その病気を浄水器のフィルターみたいに考えると、そこで変な男や女は振り落とされて、自分にピッタリな優しく素敵な相手と、中身の濃い恋愛が、出来るのかもしれません。そして目の前には、きれいな水だけが残るのかもしれません。

 病気フィルターってネーミング、ナイスですね♡

 

恋愛の数より・・・・

これは、私も他の方のブログで知ったお話ですが、恋愛に関するいい話だなーと思ったので、ご紹介します。

 

ラグビー日本代表の主将であるリーチ・マイケルさんが、母校の東海大トークショーを行って、学生さん達にメッセージを求められた際のお話です。

リーチマイケルさんは、

「僕は大学4年までずっと童貞でした。」

と言ったそうです。そして、こう続けました。

「彼女を作ったのが大学3年生の時。告白するまで6か月かかった。勇気を出した。いま結婚しています」と。

 

 先天性心疾患を持つ方々の中には、恋愛をしたことがない。と悩んでいる方もいるそうです。でも、世界と戦った日本代表チームを率いたこの男性の話を聞いて、

「100個の恋愛より、たった1人との真剣な恋だな」

と、そんな事を思いました。沢山の恋愛経験よりもその方が尊いし、価値がある気がするのです。そして、大人になった先天性心疾患の皆さんのお話を聞いていると、それが出来ている方が多いなという印象を受けるのです。

 

あきらめてほしくない

もちろん、いまのご時世、色々な生き方があり、

恋愛することや、結婚することが全てではありません。

結婚していなくても、子供がいなくても、素敵な人生を歩んでいる友達は沢山いるし、自分が自分らしい人生を歩む事が一番大切なのかなと思います。

 

ただ、『病気がある』と言う事で、

最初から、全てをあきらめてほしくはないな。と私は思います。

 

長くなりました。

本当は、この後に、えふさんやたらこさん、ぱきらさんやMayoさんのお話やブログをご紹介しようと思っていたのですが、それは、次回改めて書きますね。

乞うご期待です。

 

では、ここまで私の恋愛話にお付き合い下さった皆さま、本当にありがとうございました。何か少しでも伝わるものがあったなら嬉しいです。

 

先天性心疾患と恋愛、おしまい。