Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

2020年を振り返る①〜基礎疾患とコロナ〜

今年を振り返ります。

思えば、今年始まってすぐから、コロナ禍というストレスは、皆共通で受けていたと思います。コロナの市中感染が広がってきた今年の春。最初は、今よりもっとコロナは正体不明で、先に、流行していた中国武漢での医療崩壊の映像が印象的でした。基礎疾患を持つ私は、なんだか漠然とした不安を抱きました。日本もあんな風になってしまうんだろうか。「来年、私生きてるかな」と、半分冗談半分本気で、笑いながら夫に話したのを覚えています。

 

しばらくして、TVでは重症患者さんのICUでの様子や、コロナが流行したヨーロッパの国の様子などを報じ始めました。人工呼吸器がつけられている患者さんの映像や、酸素投与を受けながら息苦しそうにしている患者さんの映像が、ワイドショーなどで繰り返し流れていました。その映像は、幼い頃の、心臓手術後の苦しかった記憶、ICUでの空気感、人工呼吸器に繋がれていた事、そんな記憶をフラッシュバックさせました。そして、その苦しさを知っているからこそ、もうあの場所には戻りたくないという恐怖感がありました。この時、SNSでは、先天性心疾患仲間の方で、同じように、ニュースの映像から、ICUの記憶を思い出して苦しんでる方がいて、自分だけじゃないんだなと思いました。

 

そのうち、“命の選別”などという言葉がメディアに出てきました。これは、日本ではなく、医療崩壊が起こっている他の国だったと思いますが、人工呼吸器などの医療資源の数が足りないため、より助かる確率が高い人を優先して人工呼吸器をつける。というものでした。より、若くて、健康状態が良好な人が優先されて、高齢者や基礎疾患がある人まで人工呼吸器がまわらない。普段は、「差別のない世界に」とか、「平等」とか、「合理的配慮」とか、世の中は、障害を理由とする差別の解消を進めてきたと思います。しかし、非常事態に人の本性が出るというけれど、結局は医療崩壊が起きてしまう世界では、高齢者や、基礎疾患、障害と共に生きている私達は優先されない。“弱者”と言われているようでなんだか悲しかったです。まぁ、助かる命から助ける「トリアージ」だと言われたら、それまでなんですけどね。

 

先天性心疾患を持っていると、自分の(心臓の)寿命について考える事は、皆さんもあると思います。日本の平均寿命は、女性で87歳、男性で81歳、ですが(結構長くてびっくりですね・・・。)、何度もメスを入れた心臓はどこまでもつのだろうと考えます。結局は、健康な人も、そうでない人も、明日生きている保証はなくて、いつ死ぬかなんて誰にも分からない訳ですが、多分皆が知りたいのは、事故に合わず、災害にも合わず、大病もせずに生きたとして、何歳まで心臓が持つのか。という所だと思います。それは、今の段階では誰にも分からないけど、私達大人になった先天性心疾患の人達が毎日楽しく暮らして、次の世代へと示していくしかないですね。まぁ長さだけが大切じゃないですけどね♡

 

少し脱線しましたが、話を戻します。私は、自分の病気や健康状態が、将来どう影響していくのか、不安に思ったことはありました。しかし、急に到来したこのコロナ時代に、今年を生き延びれるのか、来年生きているのか、『今』について不安を持つようになりました。そして、病気を持っていると言う事は、世界や国の緊急事態に、やはり弱者になってしまうんだな。と感じました。

 

と、これが今年の春頃、私が感じていた事です。

次回に、つづきます。

 

真面目で暗くなってしまったので、最後に♫

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最近一押しのお菓子です。ポケモンとコラボのコアラのマーチ。チーズケーキ味がとても美味しいです。

 

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ピカチュウ

 

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イーブイ

 

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話題の鬼滅の刃。1巻と最終巻。だけ揃えました。

間はありません(笑)

 

おしまい。