Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

手術の傷跡⑤〜高校生編 おきなわ〜

こんにちは。

前回の続きです。

 

今日は、前回予告した通り、高校3年生の修学旅行in 沖縄 について書いていきます。

 

私達の学校は、修学旅行に行く1年前くらいに、学年で多数決をとって、旅行先を決定します。各クラスでクラス委員が中心となって、ワイワイがやがや、ゆる〜い雰囲気で、候補をあげていき、多数決を取ります。でも、なんだかんだ毎年沖縄になるみたいです。

 

私は、やはり、沖縄=海、海=水着!

という発想だったので、北海道とかに手を挙げた記憶があります。

 

しかし、やはり決定したのは沖縄。

決まった時に、特別悩んだり落胆したりはしなかったかな。

 

沖縄のプランは、2泊3日。

そのうち、2日目だけは、各オプションコースに分かれていて、それぞれが希望を出せる方式です。選択肢があるのは、良かったです。

 

オプションコースは、全部で3つ。

 

① 海にて各マリンアクティビティ

   ビーチフラッグ、バナナボートなど

② ボートとシュノーケリング

③米軍基地内の家族に半日ホームステイ

 

の3種類でした。大多数が①を選び、その半分くらいの人数が②を、さらに10人にみたないくらいのメンバーが③を選びました。

 

私は、全くまったーーく、英語なんかに興味はありませんでしたが、やはり、水着を回避して、③を選びました。

 

でも、すぐに即決した訳ではなく、やはり、皆んなと海を楽しみたい気持ちもあったので、締め切りギリギリまで悩みました。

ビキニじゃなくても、タンキニとかもあるし!

でも、その間クラスでの会話を耳にすると、あちらこちらで、ビキニの話。最終的に、割と仲良かった友達に、水着どうする〜と聞いたら、

「もちろんビキニでしょ!」と言われ。

やっぱり、タンキニとか着るのはダサいのか。(そんな事ないのにね。)と思い、自分の本当にやりたかったコースは諦め、消去法で③を選びました。何でそっちが良かったかというと、仲の良い友達はみんな海コースだったからかな。

 

後日談、後に写真を見たら、タンキニの子も多くはないけど、チラホラ普通にいました。そりゃそうですよね。

 

でも、私は、

 

水着を着る事で、自分が手術の傷跡を皆に見られるのが恥ずかしいという気持ちよりも、

 

傷跡を出す事で周りに気を使わせてしまうとか、周りの人が視線に困るだろうなとか、意識的に見ないように視線が下に行かないように気を使わせちゃうかも、とか、

傷跡を見せた時の周りの人の気持ちが気になっていたのかも知れません。

 

あとは、

私は、手術跡を気にして自分の着たいものを着ないでいる自分が許せなく(したい事を病気を理由に諦める自分が嫌で)、かといって着る勇気もなくて、

海を回避した気がします。

負けず嫌いですね。

 

今選ぶならら、②かな。

泳げないから、バナナボートで振り落とされるのは怖いし笑。のんびりボート漕いで、浅瀬でシュノーケリングとか最高だな。足がつく所までしかいけないけど。

 

そんなこんなで、結局私は、③のホームステイを選びましたが、やはり全然楽しくなかった思い出を覚えています笑。

英語が分からなすぎて、適当に返事してたら、

4歳くらいの子に、あなた耳ついてる?

って言われました。

それだけ、聞き取れました笑。

 

あとせっかくなので、修学旅行の楽しい思い出を。

 

宿はホテルで2人1部屋。私はくじ引きで決まった、普通の仲の女の子と同室です。当時から、私は少しおっちょこちょいなところがあるから、その友達に、この部屋はオートロックだから、必ず部屋を出るときは鍵を持って出るように!と何度も言われました。それで、私が部屋のシャワーに入ろうとした時、その友達が、今から私は隣の部屋に遊びに行くから、シャワー浴びたら◯◯◯もおいでね。

あっ、鍵1つしかないから、絶対に部屋出る時鍵を持って出てきてね!!絶対だよ!

 

と何度も念押しされ。もう分かったよーと私。

結果、、

シャワーを浴びてスッキリした私は、部屋を飛び出て、おまたせ!と隣の部屋に行きました。

 

◯◯◯!鍵は!!と唖然とする友人。

 

3秒くらい時が止まりました。

 

先生経由でフロントに連絡し、無事に開けてもらうのでした。友達にめっちゃ怒られました笑。

 

翌日の夜、

今度は男子の部屋にみんなこっそり集まってる。と言われ、またもや、部屋でシャワーを済ませた私は、みんなから出遅れながらも男子の部屋へ。

 

ドアが閉まっていたので、インターフォンを鳴らすと、出てきたのは担任の男性教師。

どうしたの?と担任。

部屋を間違えました!

と咄嗟に言ってしまう私。

へー。気をつけてね。

と見逃してくれる優しい先生でした。

 

 

高校生編、おしまい。

 

※ちなみに、以前書いた同じく先天性心疾患のクラスメイトの友人は、心室中隔欠損症で赤ちゃんの時に手術をした子ですが、全く気にせず?(それは本人にか分からないですね)ビキニを着てマリンスポーツを楽しんでました!

 

私は、赤ちゃんの頃の手術跡に、さらに中学の時の手術跡が重なってます。上の方は綺麗ですが、下に行くほど2回分の手術跡が重なって、傷跡が少し太いんです。だから目立ちやすい気がしてて、すごく気にしていました。細線じゃなくて、太線って感じで。

 

自分がこんなに大変でしたって話を言いたいのではなくて、皆んなが皆んなこんなに悩むとは限らないですよ。っていうのを、親御さんや子供たちに伝えておきます。

 

余計な不安をあおってたらまずいですもんね。

 

悩む度合いが、傷の太さや長さに比例するとは思いません。病気の重症度もそうですが、一般的に言われる、これはよくある病気で、これは珍しい病気とか、そんな一般的な物差しで、本人の気持ちは測れません。

 

同じ病気や、悩み事でも、

捉え方は人それぞれで、

本人にとって、つらければつらい。

そこに他人の物差しは関係ありません。

 

何が言いたいんだろ笑。

私のケースは私の場合で、でも、なにかの参考になればと思い、あの頃の私が読みたい内容を思うままに書いていますが、

 

1番は、

本人の気持ちを大事になさって下さい!

 

ってことかな笑。 

私の他にも先天性心疾患の大人の方々が色々発信しているので、色んなケースを参考にされると、それぞれだなぁ。と思うと思います。

 

言いたい事、伝わるかしら笑?