Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

百万円と苦虫女

こんばんは。

昨日は、蒼井優ちゃんと、南海キャンディーズの山ちゃんの話題で持ちきりでしたね。仕事で、4件のお宅を訪問してきましたが、高確率でリビングのテレビではこのニュースが流れていました。やっぱり、ハッピーなニュースに世の中が包まれるのはいいですね。

 

という事で、2人をお祝いする気持ちをこめて、

私の好きな映画、蒼井優ちゃん主演の

百万円と苦虫女"について書いてみます。

 

この物語は、蒼井優演じる鈴が、出所する場面から始まります。

21歳の鈴は、両親と、小学生の弟拓哉との4人家族。

バイトをしながら、毎月2万円をお家にいれる、そんな女の子でした。

 

ある日、鈴はバイト先の女友達から、ルームシェアをしないかと誘われます。

友人の勧めにのって、2人は2DKのお家を見つけます。

しかし、契約を済ませた後、実はこのルームシェアは、

友達、友達の彼氏、鈴、の3人で暮らす事だった事を明かされます。

『あれ、言ってなかったっけ?』とすっとぼける友達。

もちろん、確信犯です。

鈴の素直で真面目な性格を利用したのでしょう。

内心嫌だったけど、人との摩擦が面倒くさい鈴は、

愛想笑いという名の笑顔でそれを受け入れます。

 

そんなこんなで向かえた引っ越し当日。

家に現れたのは、なんと友達の彼のみでした。

しかも、この彼は振られたばかりで、かなりむしゃくしゃしています。

鈴は、自分の留守中に、この彼に大事なものを勝手に捨てられてしまいます。

怒った鈴は、その仕返しに彼の所持品をすべて処分してしまうのですが、

彼は、警察に被害届を出したため、刑事告訴されてしまい、

鈴は前科者になってしまいました。

 

ここまでが、この映画の前置きで、

ここから、物語が展開していきます。

鈴は、自分に前科がついたことを噂されるこの場所から、

自分に気を遣うこの家族から、

離れようと、一生懸命バイトをして、

100万円を貯めます。

そして、誰も自分を知らない場所へと移り住みます。

そこでも、またバイトをし、100万円を貯め。

また、次の地へと移り住みます。

そうやって、人との深いつながりが出来る前に、人との関係性が出来る前に、

各地を転々とわたり歩いていく生活が描かれていきます。

 

最初に住んでいた実家は東京。

そこから海辺の町に引っ越し、海の家で働きます。 

次は、山あいの小さな村に移り住み、桃農家に住み込みで働きます。

そして、東京から1時間ほどのとある地方都市に移り住み、

ホームセンターの園芸コーナーで働きます。

 

 海の家では、鈴を落とそうとするチャラ男と。

 

桃農家では、ピエール瀧演じる桃農家の長男や、

笹野さん演じる喫茶店のマスターの白石さん、

そして、鈴を桃娘として村のイメージガールに企てようとする村民達と。

 

ホームセンターでは、同い年の森山未来くん演じる大学生と。

 

各地で出会う人たちと、少しずつ出来ていく関係性が描かれます。

そして、鈴は引っ越す先々から、弟に手紙を出します。

弟も姉に返事を出します。

年の離れた姉と弟。互いに少しずつ影響仕合い、そのやりとりが描かれます。

 

この、ゆったりとした感じに進む、物語のテンポみたいなものが、私は好きです。

森山未來君がカッコいいです。

でも、途中から本当は嫌なやつかも?と思うと、カッコよく見えなくなります笑。

でも、最後に、ただ不器用な人だったんだと分かります。

そうすると少し可愛くみえます。不思議です。

 

個人的には、住み込みで働いた桃農家のお風呂の感じと、

最後に、鈴が言った、『来るわけないか!』のセリフのさわやかさが好きです。

 

 

誰もしらない町で人生やりなおしたい。

そんな事を思った事ある人も、ない人も、楽しめる映画でないでしょうか。

 

 

蒼井優ちゃん、山ちゃん、ご結婚おめでとう!

 

おしまい。