Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

仕事の7つ道具

私の仕事のお共。

まずは毎朝、しょっていく鞄はこちら↓

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UNIQLOの鞄です。A4の書類も入って、撥水加工がされているので多少の雨でも中が濡れません。紺色なので、ペットの毛や髪の毛なんかがついたらすぐに分かります。その場合は、次のお宅に入る前に、コロコロで綺麗にします。

 

この鞄を開けると、こんな感じ↓

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ピンクの巾着袋の中に仕事の7つ道具?が入っています。

 

中を出して見てみましょう。

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左上のポーチは後で紹介するとして、右上の袋に入っているのは、使い捨てのビニール手袋です。感染の恐れのある皮膚を触る時に着用したり、血液を介する処置をする時に使用します。理学療法士は看護師さんでは無いので、基本的には怪我の処置はしないのですが、その場に自分しか居ない訪問では、しなければいけない場面もあります。最近あったのは、訪問中に、旦那さんが包丁で指をザックリと切ってしまい、血が止まらなくなってしまった時。高齢ご夫婦の2人暮らしです。こんな時、「私、看護師では無いので!」なんて事は言ってられません。血液からは、感染するリスクがあので、このビニール手袋をして、圧迫止血と挙上。その後、家にある救急箱をお借りしてして、包帯などでさらに圧迫止血し、このまま病院に行くように助言しました。と言う事で、毎日使う訳では無いけれど、急に必要になる事があるので、ビニール手袋は鞄の中に常に入れてあります。

その下の黒いポーチには血圧計。一番下は、聴診器です。色はバーガンディーという、暗めの赤色で、耳の部分がブラックになっている、お気に入りの聴診器です。聴診器は色んな色があるから、個性が出ますね。医療従事者は、ネイルもいじれないし、アクセサリーも基本つけれないし、服もいつも一緒だし、個人的には、カラフルな聴診器を3本くらい所有して、その日の気分によって持ち替えたいくらいです。そしたら、患者さんも、今日は、水色なのね♬とか言って、楽しんでもらえそう。でも、そんな事している人はいないので、妄想だけにしておきます。

聴診器は、血圧を測定したり、肺の音を聞いたりする時に使います。呼吸器のリハビリをする時に使ったり、体調不良時に、肺の音を確認して、雑音が無いか確認したりします。いつもと違う雑音等があった場合には、その状態を主治医の先生に電話で報告して、往診に来てもらうなり、緊急性がある場合は救急車を呼んだりします。

後は、個人的な事ですが、時々、自分の心臓の雑音を聞いて、雑音が大きくなっていないか、確認しています。1ヶ月に1回くらい。でも、患者さんの心音は聞きません。心音を聞く専門的なトレーニングはしていないから、責任を持てないからです。

 

左上のポーチを開けてみましょう。

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左上から、アルコール消毒スプレー(手指用)、パルスオキシメーター、アル綿、使用済みのアル綿を入れる容器(ひび割れ中)、体温計です。訪問すると、リハビリを開始する前に、まずは、その日の体調チェックをします。問診に加えて、体温測定、サチュレーション(酸素が体にどのくらい巡っているのか)の確認、血圧測定、その値や愁訴に、異常や気になる事ががあれば肺の聴診をします。それらに問題なければ、リハビリを開始していきます。コロナの事もあるので、いつも以上に、物品使用前後のアル綿での消毒は丁寧に行います。

 

そして、時々、ご家族の血圧やサチュレーションを測ったりもします。日々の介護は疲れるだろうし、孤独だろうし、ストレスもたまるかもしれないし。でも、親や配偶者の訪問看護に来ているスタッフに、自分のことなんて相談しちゃいけないんじゃ無いかな。と思っている方も意外と多いのです。相談したり、愚痴をこぼしたり、弱音を吐いたりしてくれて全然いいのに。なので、こちらから、“ご家族の体調も気にかけていますよ”というメッセージを込めて、“あなたの事も大切ですよ”というメッセージを込めて、「季節の変わり目なので、良かったら、ご家族の血圧も測って見ますか?」などと話しかけてみたりします。そこから、日々困っている事とか、ご自身の体調の話とか、話だしてくれる方もいるので。それが巡り巡って、リハビリをしている利用者さん患者さん本人の為になると思うので。一番関わる時間が長い、ご家族が笑顔でいれる事が一番ですね。

 

と、何故か今日は仕事の話がしたくなったので、

突然でしたが、私のお仕事のお話でした。

この道具が入った鞄を持って、

明日も、仕事に行きます。

 

おしまい。