Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

2021年9月の朝

9月も終わりますね。前回は、9月の始まりに、“2021年9月の夜”というブログを書きました。今回は、9月30日の朝にコレを書いているので、“2021年9月の朝”としました。9月の始まりが夜、終わりが朝。なんだか、たすき掛けのようです。今日は、先週の祝日の話を書いてみようと思います。

 

9月23日(木)秋分の日 息子は放課後デイサービスへ

朝、息子を見送った後、「デートをしたい」と夫を起こします。新しく飲み始めた薬の副作用で、この日の私のコンディションは不調でした。でも、家にいたら余計に気落ちしそうだったので、陽の光を浴びて気分転換したかったのです。身支度をして、行き先も決めずに、家を出ました。とりあえず、駅を目指して、夫と2人歩きます。夫婦2人だけになれる子供がいない静かな時間は貴重です。てくてく歩いて、目的地も決まらないまま、駅に着いてしまいました。そしたら、夫が急に「やっぱりドライブにしよう。」と言って、くるりと方向を変えて、カーシェアリングの駐車場へ向かいました。(我が家はマイカーなし)。スマホで、車を借りる手続きをして、借りる車に、会員証のカードをピッと照らすと、ドアの鍵が開く仕組みです。毎日車を使わない人なら、便利です。ハンドルやドアノブなどを除菌してから車に乗り込み、私は助手席に座りシートベルトをしました。エンジンがつき、出発です!!出発?結局どこを目指すのでしょうか?

 

車が走り始めると、

「お墓、行こうか。おじいちゃんとおばあちゃんのお墓参り、行きたいなと思ってたんだよね。」

と、夫。お墓!?え??私が思い描いていたデートプランじゃない・・(笑)。けれど、それも“アリ”かもしれません。身体が不調な時、悩んでいる時、何かの節目に、ご先祖様に報告しにいくのは。守ってくれるかもしれないし、心が整理されて穏やかになるかもしれません。

 

おじいちゃんとの一番の思い出を思い出します。それは、お花屋さんでのエピソード。夫の祖父母は植物が好きで、庭に植えるお花を、月に1回、私達と買いに行っていました。お花を見ていたら、おじいちゃんが夫の側に来て、「〇っちゃんの好きな花はなんだい?」と小声でそっと聞きました。夫は「ひまわり・・かな。」と小声で答えました。私は聞こえないフリをしていました。他の花を眺めていると、しばらくして、「お〜い!!あったぞひまわり。」満面の笑みを浮かべる祖父の手に握られていたのは、“紫陽花”でした。一瞬夫と私、目を合わせて、軽く頷き合い、「ありがとう!」とそのヒマワリを受け取りました。そのヒマワリ(紫陽花)に、おじいちゃんの優しい気持ちが詰まっていて、とても嬉しく、微笑ましく、幸せな気持ちに包まれたのを覚えています。おじいちゃんのちょっとオカシナ行動が出始めたのがこの頃で、その少し後に、おじいちゃんは認知症と診断されました。

 

おばあちゃんは、おじいちゃんが亡くなった後は、なんだか毎日寂しそうでした。足腰も弱ってきて、杖と、介助で、やっと歩けるくらいでした。最後に3人でドライブしたのは、鎌倉でした。おばあちゃんは「自分はうまく歩けないから、車で待っている」と遠慮しました。夫は「せっかく来たんだから、一緒に降りて歩こうよ」と励ましました。私はおばあちゃんと手を繋ぎ、少し介助して3人でゆっくり鎌倉を歩きました。おばあちゃんは、外の日差しを浴びて「気持ちいね〜」と微笑みました。私は、自分が理学療法士になって良かったなと思いました。おばあちゃんの手の温もりを覚えています。祖母は、私達夫婦の子供が産まれると、ひ孫を抱いてくれました。その時に撮った写真が、最後のおばあちゃんの写真でした。その翌年に亡くなりました。

 

そんな、祖父母の思い出を語りながら、お墓参りを終えました。まだ時間があったので、「海が見たい」という私のリクエストに応えて、車を走らせ、夫の実家の近くで海を眺めました。デートらしくなってきました(笑)

 

f:id:Sweet-pea:20210930113753j:image

 

f:id:Sweet-pea:20210930113852j:image

 

遅めお昼です。祖父母と出かけた際に、よくご馳走してもらったごはん屋さんで。

彩りAセットを注文します。豪華組み合わせです。

f:id:Sweet-pea:20210930114008j:image

 

こんな感じで、秋の始まりの祝日を過ごしました。

『待てば海路の日和あり』と思った6月。やっとまた前に進めそうです。11月から週2回で理学療法士に復帰します。「ゆっくり走ってほしい。」という夫のアドバイスを受け止め、本当はもっともっと仕事をしたいけれど、気持ちをグッと堪えて、少しずつ、少しずつ、やってみます。「ゆっくり歩いてほしい」って言われたら、反発していたと思うけれど(笑)「ゆっくり走る」って、なんだかいい言葉だなと思いました。

 

↓最近ゲットしたガチャガチャ

f:id:Sweet-pea:20210930115819j:image

 

おしまい。