「今日〇〇歳の誕生日なんです。」
「それとね、介護認定の結果が出て、要介護3から2になったんです!」
『おめでとうございます!!嬉しいですね。介護度も軽くなったなんて、すごいです。』
本日リハビリをしたお家での、本人、娘さんと、私との会話です。今日という日に、四捨五入して100歳を迎える年齢になって、なおかつ介護度が軽くなって(身体の状態が良くなって)、それを、とても嬉しそうに報告してくれました。私も一緒になって喜びました。
実は、先週末に親しくしていた親戚の訃報が入ったり、夫も今仕事が大変で余裕がなかったりで、私もあまり元気がない今週でした。今日の、この利用者さんとご家族の満面の笑顔は、それを吹き飛ばすかのごとく、私を幸せな気持ちにしてくれました。「先生のおかげ。」と言われたけれど、『こちらこそ、〇〇さんのおかげ。今日も明日も頑張れます。』と返しました。本心です。
この仕事は、“お互い様” だなと、つくづく思います。
相手をケアしながら、きっと同時に自分の色々な思いもケアしていて。
人の為にしていることが、自分の為でもあって。
治療者と患者(利用者)という立場や役割はあるけれど、人と人との付き合いだから、お互いになんらかの影響を及ぼし合うのかなと思います。
そんな事を感じた1日でした。
〜おまけ〜
私は、患者さんや利用者さんから、色々な呼ばれ方をします。
先生
〇〇さん (苗字)
◯っちゃん(名前でちゃん付け)
花沢さん (全然違う苗字。間違えて覚えている。)
あなた様
どんな呼び方をしてくれても良いけれど、私は高齢者の方を診る事が多いので、やっぱり、“先生”は恐縮しちゃいます。だって、先に生まれていないし。こちらの方が先生と呼びたいくらい、相手の方が人生の先輩ですしね。でも、そう呼んでくださる方もいるので、期待を裏切らないようにしなければいけません。ちなみに、「おまえ!」って呼んでくる家族の方もいました。活字だけみると乱暴ですが、ちゃきちゃきの江戸っ子気質のお父さんで、「おまえ!ちょっとコレ飲んでけ!」とか、とても愛情のある優しい「おまえ」でした。
おしまい。