Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

抗生物質

 

今日から、朝、昼、晩。3日間、飲みます。

 

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先天性心疾患の皆様・・・。

コレだけで、分かる人には分かるのではないでしょうか。そうです、抜歯です。先の土曜日、左上奥にある親知らずを1本抜く事になりました。嫌だなぁ・・。本当は先週抜こうと言われたのですが、「先生、ちょっと待って。帯状疱疹治ってからにして!」とお願いしたのでありました。さすがに、同時は身体が可哀想(笑)

 

先天性心疾患で手術した人は、歯科治療などの出血時に、口内の細菌が血液を介して体内に入り、心臓の弁や心内膜などに付着して悪さをする「感染性心内膜炎」を予防する必要があります。予防するには、治療の少し前から、抗生剤を飲んで、身体の中の細菌を死滅させなければいけません。だから、歯医者さんにかかる時は、心臓の手術をした旨を伝える事が必要です。「先天性心疾患で心臓の手術をしたことがあります。主治医から、出血を伴う治療の際は抗生剤を飲むように言われています。」と、初診時に説明した方がいいですね。歯医者さんも、プロなので、それだけ言えばすぐに分かってくれます。でも、何も言わなければ、分からない訳で、つまり、大人になるまでに、少しずつ、

“自分の身体の事(病気の事)を自分で知って、人に説明できる。”

ようになれたら、自分の身体を守れて良いんじゃないかな、と思います。

 

私は、理学療法士になって、2年目くらいに、歯科治療後に感染性心内膜炎を発症した成人の方のリハビリを担当した事があります。リハビリの対象疾患としては、中々のレアケースです。私が担当したのは、本当にたまたまでした。神様が引き寄せたのかもしれません。その翌年くらいに、ある歯科医院で親知らずを抜く事になった私は、その担当した心内膜炎の患者さんの顔が頭に浮かび、先生に、しっかりと心臓の手術の事を説明しました。自分の身は自分で守りましょう。

 

さて、歯科治療です。抜歯です。麻酔の注射です。

よく、「緊張する?あっ、もっとすごい手術してきたんだもんね。これくらい大丈夫か」という声かけをされたりしますが、私は、採血の注射より、点滴の針を刺すより、局所麻酔下でやるカテーテル検査より、胸骨ワイヤー抜去術より、歯医者さんが嫌いです(笑)親知らずを抜くのは緊張します。柔らかい皮膚に針を刺すのは慣れているけど、硬い歯茎に針を刺すなんて・・・。しかも、そこから、歯を引っこ抜かれるなんて・・・。自分でも笑っちゃいますが、おかしいとは分かっていても、手術台の上の方が慣れていて、歯科治療台の上の方が緊張します。まぁ、痛みの不安に加えて、治療中に唾液を誤嚥しないか心配で緊張するっていうのもあるけど。

 

当日は、「あの痛みに比べたらそんなに痛く無いはず」というおまじないを心の中で繰り返して、頑張ります。“あの痛み・・・”は、人生で一番痛かった痛みを思い出せばいいので、私は、出産の痛みと、声帯の手術直後の喉の痛みが、上位1位 2位かな。

 

土曜日、頑張ってきます♡

 

おしまい。