続きを書いていきます。
担任への挨拶
退院後、まずは、学校に復帰する前に、母と一緒に学校へ行き、担任の先生に挨拶に行きました。会議室で、担任の先生と、私と母と、広い部屋で3人で話しました。術後の状態や声のこと、体力のことなどを、母から先生に説明したと思います。小さい声しか出せない事を説明した後の、先生のリアクションは覚えていて、
「じゃあ、〇〇、拡声器でも肩からぶら下げておくかっ!」
とニコッと私に微笑みかけてくれました。
文章で書くと、なかなか伝えきれないですが、前後のやりとりはしっかり真面目な顔で話していたし、この一言は、深刻な雰囲気になりすぎないように、適度にウィットなジョークを交えて、その場の空気を明るくしようとしてくれた、先生の配慮だったのだと思います。
しかし、当時の私は、そんな配慮をしてくれる先生を見て、
「ああ、先生に気を遣わせてしまっている・・。どんなリアクションすればいいのか、困らせたかな。拡声器って・・・。」
と思ってしまっていました。
今だったら、その人なりの気遣いを素直に受け取れるし、
嬉しいな、ありがとう。と思える気がします。
話し合いの末、学校には、2、3時間の登校から初めて、半日登校、1日登校、部活への参加。と、あせらず少しずつ慣らしていく事になりました。
つづく