Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

難病児ツイオフ〜現代版ピアカウンセリング?〜

2020年4月3日より、3日間、

第3回『難病児ツイオフ』が開催されました。

私は、第2回目からささやかながら、参加させて頂いております

 

Twitterをやっていない人は、難病児ツイオフって何???

と思いますよね。『難病児ツイオフ』とは、先天性心疾患のお子さんを育てる、りぃさんが発案・主催し、開催してくれているTwitter上の交流会です。

 

参加者は、毎回200名越え。難病児ツイオフとありますが、難病指定に入っている疾患に限定されている訳ではなく、先天性心疾患や、遺伝子疾患、その他難病、発達の問題や、医療ケアが必要な子供を育てている、お母さんやお父さん、そのご家族が主な参加者となります。そこに、大人になった元患児である私達もお仲間に入れて頂いています。(りぃさん、仲間に入れてくれてありがとう!)

 

この交流会のメインはあくまで親御さん達です。

病気や発達の問題を抱える子育てにおいて、日々でてくる不安や、悩みを質問したり、その感情を共有したり、具体的なアドバイスをし合ったりします。その内容は、保険制度、保育園や就学時の手続等の悩みから、経管栄養や在宅酸素など各種医療ケアの方法についての情報、日々のストレスにどう向き合うかまで、実に幅広く様々なやりとりが飛び交います。

 

その中で、例えば、

「病気の事に対して、何歳くらいの時にどのように親に説明されましたか?我が子にどう説明すればいいのか悩みます。」とか、「手術の傷痕についてどう悩んできましたか?」など、私達大人になった元病児が関われる質問を見つけた時には、私達も微力ながら発言させて頂いております。

 

私達は、その交流を通して、親御さん側の気持ちを知る事が出来るし、親御さん達は、将来自分の子供達がどんな思いを抱きながら育っていくのか、1つの例として私達の経験を参考にする事が出来るかもしれません。

 

少し話が変わりますが、

皆さんは、ピアカウンセリングという言葉を聞いたことがありますか?

私は、『難病児ツイオフ』へ参加してみて、

あぁ、これは、“ 現代版ピアカウンセリング(大規模版)” みたいだな。

と勝手ながら思ったのです。

 

以下は、私のこれまでの個人的な知識で書くので、多少の違うところがあっても、目をつぶって下さいね♡

 

ピアカウンセリング。

ピアとは、「仲間」とか、「対等な立場」という意味があります。

ピアカウンセリングとは、同じような立場や境遇の仲間が集まって、対等な関係性の中で、当事者同士で交流を持つ事。その交流の中で支え合うカウンセリング方法です。その目的は、“精神面、気持ちの面での支援” と“情報の共有” と、大きく分けて2つあるそうです。主治医に相談する事も沢山あると思いますが、日々の悩み、些細な事だけど大きく困っている事、その1つ1つを診察の場面で話す事は難しいし、言葉で説明しきれない思いもあるし、経験した本人にしか分かりえない気持ちもあると思います。

 

そんな時に、活用したいのが、ピアカウンセリングです。同じ立場で、同じ体験をした仲間だからこそ、信頼し合えて、心のうちを話せて、分かり合えて、お互いの存在が支えになる。

 

だけど、ピアカウンセリングに参加するには、時間を作って、何処かの場所に集まらなくてはなりません。しかし、子を持つ親というのは、中々自由に外出できないものですよね。医療的なケアが必要なお子さんがいたら尚更かもしれません。

また、同じ先天性心疾患でも、病名がいくつか複合していたりその医療ケアは様々で、発達の問題も様々で、たった数名集まったところで、同じ悩みを抱えている人と出会えるかはわかりません。

(ピアカウンセリングを否定している訳ではないのであしからず。ピアカウンセリングはとても大事な活動です。)

 

そこで、この難病児ツイオフです。

精神面での悩みの共有、共感、各種情報交換。

参加者は200名以上もいるので、

その中に、自分が悩んでいる事に共感してれる、似たような境遇の方や、

解決策や、より良い工夫方法などを知っている人もいるかもしれません。

必要なものは、携帯やパソコンなど、Twitterができる端末1つ。

3日間も開催しているから、子育ての合間や、家事の合間、子供を寝かしつけたあと、

自分が好きな時間に、好きな場所から参加出来る。顔は見えないけど、参加者の皆さんは、

本当に真剣に話を聞いてくれるので、無機質な感じはなく、とても暖かい場所でした。

 

ピアカウンセリングのような要素を、誰でも気軽に参加できるSNSに作ってくれたりぃさん。

『難病児ツイオフ』なんて素晴らしいんでしょう♬

 

3日間、全国にいるたくさんの人達と、じっくりと、

病気や障害を抱えた子育てについて、皆んなで、考える。

こんなにあたたかくて、貴重な時間はありません。

 

普段は、1人で医療ケアと向き合う親御さん達が、

多くの仲間たちと交流し、あったかい気持ちになれる場所が、

この『難病時ツイオフ』なのかもしれません。

 

何より、同じ境遇で生きている皆が1つになる事って、すごいパワーで、

“明日からもまた頑張ろう”と、未来に繋がる、貴重な交流の場だと感じました。

 

おまけ。 〜難病児ツイオフ参加方法〜

難病児ツイオフには、Twitterのアカウントがあれば参加できます。

参加方法の流れを簡単に書いてみます。

 

①りぃさんを始め、そのお手伝いの方々が、開催日や参加方法をTwitterInstagramにて事前に告知してくれる。

 

②当日。参加したい人は、ハッシュタグに、#難病時ツイオフ自己紹介、とつけて、簡単な自己紹介をツイートする。

すると、主催者やそのお手伝いの方々が、参加者リストなるものを作ってくれる。

 

③皆んなに、聞きたい事がある場合は、#難病時ツイオフ質問、とつけて、その質問内容をツイートする。

 

④#難病児ツイオフ質問 と検索して、自分が答えられそうな質問があったら、回答や意見を書き込む。

その質問に答えられるそうな人が、ぞくぞくと、リプ欄に、回答を書き込んでくれます。

 

⑤そんなやりとりを、3日間の中で、ゆったりと出来るので、家事や、子育ての間に、自分の可能な範囲で参加する事が出来ます。

 

なんだかよく分からないぞ!って人は、

Twitterで、#難病時ツイオフ質問 で検索すると、当日の様子が分かると思いますので、

見てみてね♡

 

おしまい。