こんにちは。
前回のブログで、息子の歯科治療が無事完了した事を書きました。
最初に、息子の虫歯を見つけたのは去年の9月。甘いお菓子を食べた時に、「ママー、なんか痛い」と息子が訴えてきた事がきっかけでした。お口を開けて見てみると、奥から2番めの下の歯に黒い窪みが。明らかな虫歯です。
さて、ここから私は焦りました。息子は初めての場所が苦手です。病院なんてなおさらです。音にも敏感です。じっと座っている事が苦手です。歯医者さんなんて、息子の苦手が全部揃っています。歯医者が好きな子供なんていないとは思うけど・・・。
この時、歯医者さんで暴れずに治療している息子の姿なんて、1ミリも想像する事が出来ませんでした。
途方にくれた私は、
「自閉スペクトラム、発達障害、虫歯、歯医者、歯科治療」などのキーワードで検索して情報収集をしますが、回答は見つからず。
心配なのは、
"息子が虫歯治療を暴れずに受けれるのか" という事と、
"癇癪を起こすと大暴れしてしまう息子をどの歯医者さんが受け入れてくれるのか"
という２点でした。出来れば子供に慣れている歯医者さんがいい。最寄り駅の歯医者さんを調べるうちに、我が家の一番近くにある歯医者さんが、保育園の園医である事を思い出します。1度保育園で口の中を怪我した際に、保育士さんがこの歯医者さんに連れて行ってくれた事もありました。怖がって大暴れだったけど、何とか見てもらえたと報告を受けたっけ。
近所だし、子供にも慣れていそうだし、息子を1度診察してくれた事がある。
ここしかないかも！と望みをかけて、電話をかけます。
「5歳の息子なのですが、今日、おやつを食べていたら、奥の歯が痛いと言って。見たら、黒い窪みがあって、虫歯かと思うので、見ていただきたいのですが…。」
『明日の10時に来ていただければ、すぐみれますよ。いかがですか？』
「お願いします。ただ、息子は発達障害があって、慣れるまで時間がかかるのと、泣いたり怒ったり少し大騒ぎをしてしまうかもしれないのですが…。大丈夫でしょうか？」
『大丈夫ですよ。先生に伝えておきますね。』
初診の予約はこんな感じだったと思います。
そこから、人と場所に慣れる事から治療が始まって、
歯科衛生士さんから、先生にバトンをつないで頂いて、
こんな感じで⇩ 治療が進んでいって・・・。
今まで書いたブログを改めて読んでみると、
フッ素がぬれて感動して。
診察室に1人で入れて感動して。
バキュームを克服して感動して。
治療が完了して感動して。
１つ１つの成長に私はいちいち感動していますね。
何か１つ出来るようになる度に、
私の方がものすごく嬉しくなっていました。
虫歯を見つけた時の途方に暮れていた最初の私に、
何も出来なさすぎて、息子の通院日が憂鬱だった頃の私に、
終わりが見えなくて通院を止めたくなってしまっていた中だるみ時期の私に、
このブログを読ませてあげたい。
終わりは来るよ。始まれば。って。
成長するよ。少しづつ。って。
このブログを読んでくれていた、発達障害の特徴を持つお子さんのママから、「こんなに忍耐強く向き合えるか不安です。」という感想を頂きました。確かに・・・。なので、私が今回の過程で、めげそうになったり、忍耐強い態度で息子に接する事が出来なかったり、全然立派ではない私の事を、少し書いてみたいと思います。
〇 治療を開始して１か月。
仕事帰りに、嫌がる息子を説得して、なんとか歯医者さんに連れていったのに、一向に治療は進まず、歯科衛生士さんと遊んでばかりの息子と、全然治療を進めない歯医者さんにイライラした。「毎週連れてくるのも大変なのに、いつまで遊んでるんだよ！」って。
（今思うと、この時間が、ここが安全な場所だって思う心の基礎の部分を作ってあげる大事な時間だったんだなと分かるし、当時も頭ではなんとなく分かっているんだけど、私自身の目の前大変さからの、八つ当たりの感情ですね。）
〇 他の患者さんに、「あの子は大変だよ～時間かかるよ～」と言っている先生の声が待合室に聞こえて、ちょっとイラっとした（笑）でも、基本的には先生を信頼しているから、関係性は壊れないけど。
〇 辛かったのは、
基本は週１回の通院予定だったのですが、息子の集中力がきれ途中で落ち着きが無くなると、通常１回で行う治療の途中でも、一旦中止となり（暴れると危ないから）、「明日また来てね。」と言われる。
週に何回も観てくれるなんて、ありがたいんだけど、感謝なんだけど、
当時の私は、そのセリフが出ると、深いため息が出そうになったり、泣きそうになったりしていました。また連れてこなきゃいけないのかって。
多い時で、平日に週３回通院したこともあったっけ。
なぜそれが辛いかって、歯医者さんの予約が入っている日は、仕事が長引かないように朝からテキパキ働いて、ダッシュで保育園に迎えに行って。帰宅時間も遅くなるから、急いで夕飯作って、お風呂に入れて。って。１日だけでも疲れるのに、明日もこれやるの！？っていう衝撃。まさに体力と忍耐力勝負でした。
〇 だからそんな日は、私も優しいお母さんではいれなくて、歯医者さんを出た瞬間、息子に向かって「何で最後までちゃんとやんなかったの！約束したじゃん。明日も来なくちゃいけなくなったんだよ。もう最悪だよ。」と嫌味たっぷりに怒ったこともありました。
こっちが理想です。
⇨「途中までよく出来たね！明日も先生やってくれるって。少しずつやれば大丈夫だね。（笑顔と共に。）」
なかなか理想通りにはいかないものです。
〇 そんな感じで、イライラしたり、子供に嫌味たっぷりに怒ったり、めげそうになったり、それはもう人並にありました。そんな日の夜には、意地悪な言い方をしてしまった。と何度も反省をしました。
〇"忍耐強く、息子の成長する力を信じて"って、心の中で自分に言い聞かせながら、なんとかかんとか頑張っていました。最初からいい母親なんてできません。私は今でも、自分の中で一番自信がないのが子育てです。でも、目の前の毎日の事に、日々向き合って行くしかないから、そうやって、親と子と一緒に成長していくのかな。
と思います。
最後に、
♬バキューム克服以降の治療経過をダイジェストでご紹介♬
バキューム克服
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シュッシュッって、水が出てくる機械を克服
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虫歯の穴に進行止めの薬を詰める事に成功
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そこからしばらくは、虫歯の穴に薬を詰める。という 5分もかからない治療で毎回終了。この状態が１か月くらい続いたかな。すぐに終わるから、息子は嬉しそうだけど、治療が停滞している気分になって、「いったいいつまで通院すればいいんだろう。」と私の気持ちが折れかける。先生は、無理に治療を進めてもね・・。というスタンスで、きっと、息子が『歯医者さんって楽勝じゃん。』と思えるような経験をつませてくれていたのだと思う。私の気持ちが中だるみした時期でした。
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この時期、虫歯も徐々に進行してきていて。先生も、万が一の時は障害児歯科に紹介状を書くから、今回の治療がウチで出来ない事も視野にいれてて。と言われる。
複雑な心境。ここまで頑張ったから、最後、出来たね！ってこの病院で終わりたい。でも、親のエゴかもしれないし、何より子供の健康が一番だし。もし、そうなったとしても、今までの時間が無駄になる訳ではない。結果より過程が大事ってよく言うし。などなど、自分を励ます。
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そんな事を考えている間に、治療が進みだす。炎症を押さえる為の薬をぬって、炎症で盛り上がってきてしまった歯肉を押さえる為の、粘土の様なものを虫歯の穴につめる事に成功。『最近調子いいから、次回ちょっと頑張ってみようかな』と先生。
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その３日後。歯科衛生士さん１人と、受付のお姉さんも助手に駆り出され、
『時間との勝負だよ！テキパキやろう』
という先生の掛け声とともに、数分で、虫歯の穴を削り、詰め物を詰める事に成功。照れ臭そうな顔で診察室から出てくる息子。
『急いでやったから、そんなに綺麗には詰めれなかった。いつか取れちゃったらごめんね！』と、先生。
「と、言う事は、仮の詰め物とかではなくて・・、もしかして・・
治療、完了・・ですか？」
恐る恐る聞く私。
『そう。やっとね！』
にんまり笑顔の先生。
その後ろで優しく微笑む受付のお姉さんの表情も印象的。
⇩
先生達への感謝の気持ちと、
息子への頑張ったねっていう労いの思いと、
母親としての達成感とで、
言葉にできない程感動した私。
以上。
母と子の成長物語。でした！
読んで下さった方、ありがとうございました。
おまけ
↓ １日早いですが、ホワイトデーにパパからキャンディＢＯＸを貰いました。
黄色が食卓を明るくします。お花はダリア。
おしまい。
