後日談。
翌日の歯医者では、とっても歯科衛生士さんに従順な息子。
ちゃんと治療台に仰向けに寝て、お口を大きく開けて、
バキュームで唾液を吸う事が出来ました。
バキューム、克服です☆
そして、その日はもう1つの機械もお口の中に入れる事が出来たそうです。
「今日は、2つも機械出来るようになったんだよ!」
と待合室に帰ってきた息子は、満面の笑顔。
いきなり、待合室の長椅子に寝そべってお口をあーーんと開けて、
「僕ね、今日は、あばれないで、こうやってやったの!」
とママに報告してくれました。
昨日の大癇癪は本当にすごかったけど。
治療が怖い、不安、嫌だ!という気持ちを、
全身全霊で、全部出し切ったのだと思います。
マイナスの気持ちと向き合い切った後の息子は強いのです。
自分で、納得して、「やろう」と思った後の息子は、
もしかしたら、その事に限っては、
"本当は嫌だけど、それを我慢してやっている" 他のお子さんより、
強いと思います。きっと、バキュームは今後怖がることはないし、
今、毎週通っているこの経験は、息子の大きな財産となって。
これだけ向き合ってくれたこの歯医者さんは、
息子にとって安全な居場所になって。
小学生か、中学生かいつになるか分かりませんが、
息子はこの歯医者さんに1人でも通院出来るようになるんじゃないかな
と思っています。
そうやって、地域の中に、息子が安心できる安全な居場所を
増やしてあげたいな。
今、近所で息子の事を理解して向き合ってくれる居場所は、
小児科クリニック、歯医者さん、お蕎麦屋さん。
どこも、我が家から徒歩5分圏内です。
地域に見守られながら子育てが出来る事は、
私がつぶれない秘訣でもあります。
週1回の終わりの見えない通院。
きっと、他にもやり方はあると思います。
最初から、電車にのって、隣町にある障害科がある小児歯科に通院して、
麻酔をかけるなり、拘束するなりして、
数回の治療で、完了することも出来ます。
その方が、手っ取り早いです。
でも、ちょっと大変だけど、
1つ1つ地道に向き合って行くことで、
『歯医者さんは僕怖くないぜ!』って、
いつの日か1人でも余裕で通院できる子になればいいなと思って、
明日からも頑張ってみます。
おしまい。