Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

歯科治療を通して思った事~発達障害と歯科治療④~

後日談。

 

翌日の歯医者では、とっても歯科衛生士さんに従順な息子。

ちゃんと治療台に仰向けに寝て、お口を大きく開けて、

バキュームで唾液を吸う事が出来ました。

バキューム、克服です☆

そして、その日はもう1つの機械もお口の中に入れる事が出来たそうです。

 

「今日は、2つも機械出来るようになったんだよ!」

と待合室に帰ってきた息子は、満面の笑顔。

いきなり、待合室の長椅子に寝そべってお口をあーーんと開けて、

「僕ね、今日は、あばれないで、こうやってやったの!」

とママに報告してくれました。

 

昨日の大癇癪は本当にすごかったけど。

治療が怖い、不安、嫌だ!という気持ちを、

全身全霊で、全部出し切ったのだと思います。

マイナスの気持ちと向き合い切った後の息子は強いのです。

自分で、納得して、「やろう」と思った後の息子は、

もしかしたら、その事に限っては、

"本当は嫌だけど、それを我慢してやっている" 他のお子さんより、

強いと思います。きっと、バキュームは今後怖がることはないし、

今、毎週通っているこの経験は、息子の大きな財産となって。

これだけ向き合ってくれたこの歯医者さんは、

息子にとって安全な居場所になって。

 

小学生か、中学生かいつになるか分かりませんが、

息子はこの歯医者さんに1人でも通院出来るようになるんじゃないかな

と思っています。

 

そうやって、地域の中に、息子が安心できる安全な居場所を

増やしてあげたいな。

 

今、近所で息子の事を理解して向き合ってくれる居場所は、

小児科クリニック、歯医者さん、お蕎麦屋さん。

どこも、我が家から徒歩5分圏内です。

 

地域に見守られながら子育てが出来る事は、

私がつぶれない秘訣でもあります。

 

週1回の終わりの見えない通院。

きっと、他にもやり方はあると思います。

最初から、電車にのって、隣町にある障害科がある小児歯科に通院して、

麻酔をかけるなり、拘束するなりして、

数回の治療で、完了することも出来ます。

その方が、手っ取り早いです。

 

でも、ちょっと大変だけど、

1つ1つ地道に向き合って行くことで、

『歯医者さんは僕怖くないぜ!』って、

いつの日か1人でも余裕で通院できる子になればいいなと思って、

明日からも頑張ってみます。

 

おしまい。