Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

私と精神科①

こんにちは。

今日は、久しぶりに気持ちいい秋晴れの朝でした!!

 

さて、今回のブログのタイトル。あえて、少しキャッチーな感じにしてみました。

それは、

何かに悩んだ時、1人では前に進めない時、消えたいと思ったり、死にたくなった時。皆さんが、もう少し気軽に、風邪をひいて内科を受診するような感覚で、精神科も受診もいいんだよ。カウンセリングを受けてもいいんだよ。

というメッセージを伝えたくて。このブログを書きます。

 

今もなお、多くの成人先天性心疾患の方々が、鬱状態や、不安障害や、PTSDや、様々な葛藤を抱えて生活していらっしゃいます。特に、今、30歳以降の方々は、前例の少ない中で大人に成長してきた世代。どなたかが、私達のことを先天性心疾患のパイオニアだなんて、言って下さりましたが、それ故に1人で抱え込んでしまっている方も多いような気がします。

 

30年前は、先天性心疾患の命を繋ぐ事が1番の課題でした。そして、医療の進歩と共に、救われる命が増えました。私達は、成長し、進学、就職、恋愛、結婚、妊娠、出産、育児、そして加齢。と健康な人と同じような人生を歩んでいかなければいけません。しかし、様々な場面で、この少し個性を持った身体と社会との間に、困難さや、葛藤や、生き辛さが生まれてきます。もちろん、そこから学ぶことも沢山あれば、他の人には味わえない人生の深みみたいなものは、あると思います。良い事も沢山あります。

でも、辛い時にはそんな事思えないし、同じ身体の人が身近にいるわけでも無いから、気持ちを理解してもらうのも難しい。真っ暗なところから出口が見えない状況になる事もあると思います。

今、先天性心疾患を取り巻く医療の世界でも、成長に伴う心理面の問題は注目され始めていて。(どこまで私達当事者の気持ちが伝わっているかというと、まだまだだと思う部分も多いけど。)小児から成人に移行していく過程の医療のあり方や、心理的なサポートの重要性などの論文も出ていて、命を救う医療から、どう生きるかを考える医療に。確実に前に進んでくれているのは心強いです。

 

でも、今辛い方は沢山いて。

その方の多くは、

先天性心疾患と鬱。とか、先天性心疾患と心理面。での研究が進んでほしいと切に願っていて。中には、自分が救われないくても良いから、せめてこれからの世代の人たちには、私と同じような思いをしなくて済むように。なんて考えている方々もいて。

 

でも、今辛い人たちも、絶対救われなくちゃいけなくて。私に何が出来るか、ここ数ヶ月ずっと考えてきました。私は、精神科や心理のプロではないし、カウンセリングが出来る訳ではない。その人の一生に寄り添える責任や覚悟がなければ、下手に声かけする事も出来ない。そうすると、やっぱりたどり着くのは、ブログで自分の経験を語る事。自分が経験していないことは、分かったふりになっちゃうから、自分の経験しか語れません。

私は、これまでも、割とブログで自分の人生をさらけ出しているけれど、でも、どこかで無意識に、自分と精神科についてのエピソードは、少しモザイクをかけていたように思います。

消えたいと思った事も、死にたいと思った事もあるし、世界がまるで白黒になったように感じた事もあるし、そこからどう抜け出せば良いのか分からなくなった事もあります。そんな事も、これから、少しずつ書いてみようと思います。

 

(精神科の)主治医の先生いわく、自分の過去を振り返ったり心の無意識の部分まで考えていく作業は、1人でやらない方が良いみたいです。心の中は、森のようなもので、1人で深く深く入り込んでしまうと迷子になったり、抜け出せなくなったりしてしまうから。ガイド役で隣にいてくれるプロの方が必要らしいです。

 

だから、私も、どんな頻度で、その事についての記事を書けるか分かりませんが、出来る範囲で書いていこうと思います。それを読んで、何か感じたり、考えるキッカケになったり。それだけ悩んでいても闇から抜け出せる事もあるんだと思って頂けたり。私なんかが、誰かを救ったり、誰かの考え方を変えてあげよう。なんて、そんな傲慢で大それた事は全く思いませんが。でも、もし、何か感じるキッカケになってくれたら嬉しいなと思います。

 

おしまい。