Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

心の分数 ○○/○○

こんにちは。

今日は『心の分数』について書いていきます。

 

自分の人生の中で起きた、何か苦しい事や悔しい事、悲しい事。

それが人生の出来事の何パーセントにあたるかで、とらえ方が変わってきます。

 

例えば、"●●/○○"  という風に分数にして考えた時に、

分子(●●)⇨いままでの辛かった出来事

分母  (○○)  ⇨人生におこったすべての出来事

とすると、

 

10 /10 という風に、

分子と分母が同じ数字の場合は、

その人の人生全て苦しかった。

という事になるので、相当つらいですよね・・・。

 

逆に、分子が同じ数字でも、分母の数字増えれば増えるほど、

その人の人生の捉え方は、少し優しいものになるかもしれません。

 

文章で説明すると、難しいですが、ちゃんと伝わっていますか?

 

少し違う表現をしてみます。

小さなコップに、赤い絵の具を1滴たらしたら、

コップの中の水は真っ赤になってしまいます。

では、広い海に赤い絵の具を1滴たらしたら、、、

水の色は一瞬赤みを帯びますが、すぐに透明に戻るでしょう。

 

さっきの表現とつなげると、

赤い絵の具=分子=いままでの辛かった出来事

  水の量=分母=人生で起こったすべての出来事

 

こんな感じでしょうか。

もちろん、この考え方が全てではなくて、どんなに幸せな事が多くても、たった1つの傷つけられた出来事で、感情をもってかれてしまう事は、あると思います。

 

でも、この考え方の素敵で優しいところは、

辛かった出来事そのものや、その時の感情を、

捨てなくても、無くさなくてもいい。

という所です。

 

前々回のブログでの私は、あの頃蓋をしていた辛かった気持ち、傷ついた気持ちを、まるであの頃の自分に戻ってしまったかの様に感じていました。

 

過去の事と向きうなかで、今の私は弱さも強さも受け入れ始めて、

過去の色々な出来事が、今の私につながっていると感じる事ができて、

少しずつ、心は癒えてきているのかなと感じていました。

実際にそういう所はあると思います。

 

でも、いくら今の自分が癒えていっても、

何かで、心の状態が弱くなる日に、

急に、あの頃の幼い自分がそのまま出てくる。

 

これは、どうすればいいんだろう。

どうやって、過去の辛かった出来事を解決?してあげればいいんだろう。

過去の出来事は一生自分にしか背負えないもので、

それを解決してあげるのは、今の自分しかいなくて、

がんばらないと。。

と、数日間、もんもんと、考えていました。

 

私の頭の中は、"赤い絵の具=分子の部分=辛かった過去の出来事"

でいっぱいでした。分子の部分しか見てないから、心の水は真っ赤です(笑)

 

映画を観たり、漫画を読んだり、勉強をしたり、美味しいもの食べたり、

そういう自分の好きな事は遠ざけていたし、そちらの方向に意識がいかなかったし、

ただひたすらに、『過去の辛い出来事に傷ついているあの頃の私』

について考えていました。

 

でも、土曜日に、この、『心の分数』の話を聞いて、

既に起こってしまった過去の出来事、分子の部分を、

変える事ができなくても、

これからの人生で、分母の部分を、増やしていくことは出来る。

という考え方を知りました。

 

優しい考え方だなぁ。

と思いました。

 

過去の出来事の捉え方は、変える事ができると思うし、

そういう意味で、カコは変えられる。と私は思います。

 

でも、起こってしまった事実や、その瞬間に私が感じた感情は不変的だから、

そこに気づいてしまうと、道が塞がれてしまった気持ちになっていました。

 

そんな時は、一旦苦しかった事(分子の部分)から視線をうつして、

分母の部分をみてあげる。

今日1日、この1年、その先ずっと、

楽しい、幸せな思い出を増やしていって、

分母の出来事が増えれば、心の中の水の量が、海のように多くなれば、

 

過去に起こった辛い出来事で、心が埋め尽くされてしまう事は、

少なくなるかも、しれません。

 

楽しい事や、やりたい事、幸せな思い出を増やしてあげる様に、

日々を生きて行けばいいんだなって、

優しい気持ちになりました。

 

同じように悩んでいる方。もしいれば、何かの参考になれば嬉しいです。

 

また、先天性心疾患の子供を育てている親御さん。

お子さんの入院、手術に付き添い見守る時に、色々な事を考えると思います。

もしかしたら、辛い思いを、痛い思いを、苦しい思いを、させてごめんね。

と思うかもしれません。

これについては、大人になった私たちは、病気に寄り添って隣にいてくれた両親に、

感謝しかないし、ごめんね。なんて思わないで!と思うけど、

実際に親の立場になったら、思ってしまう事なんだろうと思います。

そんな時にこの考え方であれば、

病気になってしまった事実は変えれなくても、

これからのお子さんの人生で、沢山楽しい事や幸せな事を積み重ねてこうと、

少し、未来が明るいものに、感じられるのではないかなと思います。

 

私は、病児本人で、そのご両親の気持ちは絶対に分かり得ないけど、なにか少しでも、助けになればいいなと願います。

 

という事で、私は少し元気を取り戻しました♡

 

おしまい。