前回からのつづきです。
高校生時代を振り返ってみます・・・。
以前、前振りとして、中高は思春期だし、傷に悩んだ時期でもありました。
と書きました。
制服のワイシャツからのぞく傷を気にして、ワイシャツのどこまでボタンを留めるか、私服も出来るだけ傷が見えない服を探して買っていた。とか、そんなエピソードを思い浮かべながら、高校生編を書き始めました。
が、何故か、サラサラと文章が出てこない。
なんでだろう。と思って、
クローゼットから、当時の写真やアルバムを引っ張り出して眺めてみました。
そしたら、びっくり。
制服のワイシャツも第2ボタンまで堂々と開けているし、私服で行った遠足や修学旅行の写真でも、鎖骨より下まで開いている服も着てる。
それも、どの写真も笑っていてすごく楽しそう!
手術の傷跡は、ずっと気にしてきたし、
今でもどちらかというと気にしてるし、
買いたい服も、試着して傷が出過ぎてると思ったら、諦めて戻したり、
肌のキレイな女の人を見て羨ましいなぁと思ったり、
そんな感じで来たので、
昔の事を思い出そうとした時、
ついつい、ネガティブな思い出ばかりを探して思い出していたのかもしれません。
当時の私、意外と気にしていなかったかもしれない事が判明しました笑。
いや、気にしていたとは思います。
それでも着たいと思う服を着たい。着ちゃおう!
という、一種の開き直りかもしれません。
着る前までは、何度も鏡で見たり、これだと周りの人見るかな。とか、
周りも困るかな。とか、色々葛藤はしていたと思います。
でも、えいゃ、と着てみたら意外と大丈夫で、
きっと友達と楽しい時間を過ごしているうちに、そんな事自分でも忘れてその時を楽しんでいて、満面の笑顔で写真に写っていたのかなと思います。
写真の裏では、1人の時に悩んだ日々や時間は、もちろんありましたが、
写真を撮ったその瞬間は、友達と楽しく過ごせていたのだと思います。
中学の頃は、
術後すぐで体力もない、
胸の傷は、赤みがかっていてまだまだ痛々しい。
バストバンドもある、
声も出ない、
偏見の目もある。
高校になると、
日常生活を送る体力は取り戻し、
胸の傷は、赤みも消えて周りの肌色に近くなり、傷から傷跡に。
声も出しにくかったけど、教室でみんなと話せるくらいまでは出せるようになり、
そして、大きかったのは、
周りの友達も中学生時代と比べると、精神的に成熟してきていて、
容姿で差別したり、好奇心の目を向ける人も少ないし、
変に可愛そうって哀れむのも良い対応じゃないと分かってくれたり、
そういう気遣いをしてくれる人が多くなったという事。
環境に恵まれて、中学の頃より自分らしくいられたのかもしれません。
また、高校時代は色々あって、住む場所が3回変わり、家が安心できる場所ではなくなっていた為、学校の方がくつろいで過ごしていたように思います。
高校は私の居場所みたいな感じで、よくよく思い出すと、高校時代が一番気楽で楽しかったし、沢山の良い思い出がありました。
そして、この頃は、自分をとりまく病気とか環境とかに負けないぞって、それでも私は楽しく生きて、やりたい事や夢をかなえるぞって、強く立っていた時期で、
他人に甘える事を覚える前は、強かった。
(強くて危うかったんだけど、、)
今思い返してみると、あの頃の私は、
誰かに頼ったり、褒められたりすることを求めないで、カッコよく立っていたな。
と思います。カッコつけていたのかもしれません。
(でも、初めて人に頼ることを覚えた時、今まで抱えていた荷物をすっとおろして、頑張るのを止めれて、本当に幸せな気持ちに包まれたのも覚えています。)
もうあんなに強くは生きれないな笑。
あの頃の自分も、尊敬するけど、
誰かに頼りながら支えなられながら生きている今の方が、
なんというか、柔らかく生きれていますよ。
と、手術の傷跡の話からずれてしまいました。
これを前置きとさせてもらって、その上で思い出した事を、次回書いていこうと思います。よろしかったら、読んで下さいね♡
つづく。