病気に対する甘えなのか必要な休息や対応なのか
"病気に対する甘えなのか必要な休息や対応なのか"
"無理をしない程度に頑張るとは"
今でも、悩みます。ついこないだまでは、永遠の課題のように感じていました。
でも、過去を振り返ったり、今の事をブログで書いていく中で、少し新しい考えが見えてきたので、そんな所をまとめとして書いてみようと思います。
私達の障害は内部障害といって、目には見えません。
一見、普通の人と同じような見かけです。しかし、やはり中身は少し違います。
だからこその悩みなのかもしれません。
私の場合を、少し書かせて下さい。
私は、
心臓の力が少し弱いです。
肺の働きが少し弱いです。
声を出すのが、少しだけ大変です。
飲み込む機能も少し弱いので、飲み物を飲むときに油断をすると凄い勢いでむせこみます。
でも、日常生活は問題なく普通に過ごせます。
声や飲み込みの機能以外は生まれつきです。
生まれつきなので、この身体しか知りません。
なんとなく周りの人の感覚と、自分の感覚は違うのかなと感じる事があります。
同じ事をしていても、疲れやすかったり、人よりしっかり休まなきゃその疲れが回復しなかったり。
やりたい事があっても、その心のパワーとかエネルギーみたいなものに、身体がついていかない。そんな感覚があります。
悔しいです。もし、体力があれば。体力さえあれば。と何度も思いました。
体験したことがないから、分かりませんが、もし1週間、1日だけでも、健康な身体で過ごせたら、どんなに動き易いんだろう。と思うこともありました。
子供の頃は、疲れたらいくらでも休めますが、大人になるとそうはいきません。仕事や子育てという役割が出てくるから。休みたくても休めない状況や、休むと迷惑がかかりそうでなかなか休まなかったり。そんな状況が出てきます。
でも、無理をすれば身体を壊します。
そうすると、余計に周りに迷惑をかけます。
この辺のさじ加減が本当に難しいです。
健康な人でも、忙しくてしんどい時や、ちょっと無理をして頑張る時があると思います。周りの人が、少し無理をして頑張っていたりすると、自分だけ休むのは、申し訳ないし、自分への甘えなんじゃないかと、思ったりします。
どこまでが、病気に対する甘えで、
どこからが、病気を正当な理由として休んだり、特別扱いしてもらってもいいのか。
どのくらい、自分に優しくしてもいいのか。悩みます。
何度も何度も、試行錯誤をして、少しずつ、自分の体力や、どこまで無理ができるのかとか、これ以上の無理は危険だとか、そのさじ加減を学んでいきます。
確かに、20代の頃よりも、自分の体力やどこまで頑張れるかは、分かってきたように思います。それでも、何度トライアンドエラーを重ねても、その度に悩みます。
では、なぜそんなに悩むのでしょうか。
"甘えなのか必要な休息や対応なのか"
これは、他人から、自分がどう見られるのかを、気にしているからかもしれません。
あの子は甘えている、使えない、ガッツがない。病気とか関係なく私だって大変なのに。
とか思われたくないのです。
出来ることなら、
役に立つよね。頑張っているよね。責任感あるよね。
とか役に立つ人間として見られたいのです。
他人から、"甘えている"と思われたくないから、常に悩むんだと思います。
結果、良いところを見せようと、無理をし過ぎてしまうのかもしれません。
そう気づけた時、
"病気に対する甘えなのかそうでないのか"
考えるのは止めよう。
そう思いました。
そうしたら少し楽になりました。
こんなに長い事考えても答えが出なかったのです。
もう、考えるのを止める事にしました。
最初に書いたように、私達は周りの人とは少し違う身体です。
周りの人と比べる事にたいした意味はありません。
人と比べての自分の評価ではなく、
自分らしさを見つけることが大事です。
何か目標や頑張りたい事があったら、
他人と比べて、成長のスピードがどうだとか、
劣っているのか、優れているのかを考えるのではなく、
今の自分とこの先の自分を比べて、1つ1つ成長していけばいい。
周りからなんて思われようが、自分の気持ちや自分の道を信じて、
それに向かって1つ1つ頑張っていけばいい。
途中で休んだって、ゆっくりのスピードだって、いい。
"病気に対する甘えなのか必要な休息や対応なのか"を考えるのを止めよう。
答えは出ないから。
疲れたら休む。
休んでまた、頑張るエネルギーみたいなものを養ったら、前へ進む。
それでいいのだと思います。
ただ、まだ自分で自分にブレーキをかけたことがない人。
頑張り続けていてどう休んだらいいのか分からない人。
そんな人はまず、ブレーキをかける練習から始めるのも、いいかもしれません。
私は数年前に、頑張り過ぎて体調を崩し、ブレーキをかける事を覚えました。
でも今、やりたい事、頑張りたい事があって、少しブレーキを緩めてみました。
ブレーキをかけることを知った上で、少しずつ緩めてみています。
ブレーキをかける事を知らずに頑張っていた頃とは、少し違う世界が見える気がします。
疲れたら休みます。
周りの目は気にしません。そう努力します。
病気に対する甘えなのか、そうでないのかは考えません。
"無理しない程度に頑張ろう"としました。
でも、あれっ?
無理をしないようにしたら何もできないかも。と思いました。
毎日の家事と子育てと仕事ですでにそんなに余力はありません笑。
だから、最近は、
"楽しければ、やりたければ、少し無理をしてみよう"
と思うようになりました。
楽しければ。というのがポイントです。
楽しくない事を、身を削ってまで頑張る必要はありません。
やりたいから、少し無理はします。
けれど、"めまいとか気持ち悪さとか、何かの症状が出た時は必ず少し休む"
というルールは決めています。
身体を壊しては元も子もないですからね。
最後に、私がまだ頑張りすぎて、自分で自分にブレーキをかけれなかった頃に、ある方からもらったアドバイスをご紹介します。中学の頃にお世話になった小児科の先生から、社会人になった私が頂いたアドバイスです。
❝病気の影響に限らず、自分で自分にブレーキをかける勇気というものが必要だし、どのタイミングでブレーキをかけるのか、自分で普段から意識して生活するのもいいかもしれません。具体的には、めまいや悪心などの症状があったら必ず少し休憩する。この必ずというのがポイントです。❞
頑張りすぎてしまう方は、まず、必ず休む。という練習からしてみてはどうでしょうか。
過保護と必要保護、おしまい。