Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

過保護と必要保護⑰~まとめ その3~

病気に対する甘えなのか必要な休息や対応なのか

 

"病気に対する甘えなのか必要な休息や対応なのか"

"無理をしない程度に頑張るとは"

 

今でも、悩みます。ついこないだまでは、永遠の課題のように感じていました。

でも、過去を振り返ったり、今の事をブログで書いていく中で、少し新しい考えが見えてきたので、そんな所をまとめとして書いてみようと思います。

 

私達の障害は内部障害といって、目には見えません。

一見、普通の人と同じような見かけです。しかし、やはり中身は少し違います。

だからこその悩みなのかもしれません。

 

私の場合を、少し書かせて下さい。

私は、

心臓の力が少し弱いです。

肺の働きが少し弱いです。

声を出すのが、少しだけ大変です。

飲み込む機能も少し弱いので、飲み物を飲むときに油断をすると凄い勢いでむせこみます。

でも、日常生活は問題なく普通に過ごせます。

 

声や飲み込みの機能以外は生まれつきです。

生まれつきなので、この身体しか知りません。

なんとなく周りの人の感覚と、自分の感覚は違うのかなと感じる事があります。

同じ事をしていても、疲れやすかったり、人よりしっかり休まなきゃその疲れが回復しなかったり。

やりたい事があっても、その心のパワーとかエネルギーみたいなものに、身体がついていかない。そんな感覚があります。

悔しいです。もし、体力があれば。体力さえあれば。と何度も思いました。

体験したことがないから、分かりませんが、もし1週間、1日だけでも、健康な身体で過ごせたら、どんなに動き易いんだろう。と思うこともありました。

 

子供の頃は、疲れたらいくらでも休めますが、大人になるとそうはいきません。仕事や子育てという役割が出てくるから。休みたくても休めない状況や、休むと迷惑がかかりそうでなかなか休まなかったり。そんな状況が出てきます。

 

でも、無理をすれば身体を壊します。

そうすると、余計に周りに迷惑をかけます。

この辺のさじ加減が本当に難しいです。

 

健康な人でも、忙しくてしんどい時や、ちょっと無理をして頑張る時があると思います。周りの人が、少し無理をして頑張っていたりすると、自分だけ休むのは、申し訳ないし、自分への甘えなんじゃないかと、思ったりします。

 

どこまでが、病気に対する甘えで、

どこからが、病気を正当な理由として休んだり、特別扱いしてもらってもいいのか。

どのくらい、自分に優しくしてもいいのか。悩みます。

何度も何度も、試行錯誤をして、少しずつ、自分の体力や、どこまで無理ができるのかとか、これ以上の無理は危険だとか、そのさじ加減を学んでいきます。

確かに、20代の頃よりも、自分の体力やどこまで頑張れるかは、分かってきたように思います。それでも、何度トライアンドエラーを重ねても、その度に悩みます。

 

では、なぜそんなに悩むのでしょうか。

"甘えなのか必要な休息や対応なのか"

これは、他人から、自分がどう見られるのかを、気にしているからかもしれません。

 

あの子は甘えている、使えない、ガッツがない。病気とか関係なく私だって大変なのに。

とか思われたくないのです。

 

出来ることなら、

 

役に立つよね。頑張っているよね。責任感あるよね。

とか役に立つ人間として見られたいのです。

 

他人から、"甘えている"と思われたくないから、常に悩むんだと思います。

結果、良いところを見せようと、無理をし過ぎてしまうのかもしれません。

 

そう気づけた時、

"病気に対する甘えなのかそうでないのか"

考えるのは止めよう。

 

そう思いました。

そうしたら少し楽になりました。

こんなに長い事考えても答えが出なかったのです。

もう、考えるのを止める事にしました。

 

最初に書いたように、私達は周りの人とは少し違う身体です。

周りの人と比べる事にたいした意味はありません。

 

人と比べての自分の評価ではなく、

自分らしさを見つけることが大事です。

 

何か目標や頑張りたい事があったら、

他人と比べて、成長のスピードがどうだとか、

劣っているのか、優れているのかを考えるのではなく、

今の自分とこの先の自分を比べて、1つ1つ成長していけばいい。

周りからなんて思われようが、自分の気持ちや自分の道を信じて、

それに向かって1つ1つ頑張っていけばいい。

途中で休んだって、ゆっくりのスピードだって、いい。

"病気に対する甘えなのか必要な休息や対応なのか"を考えるのを止めよう。

答えは出ないから。

疲れたら休む。

休んでまた、頑張るエネルギーみたいなものを養ったら、前へ進む。

それでいいのだと思います。

 

ただ、まだ自分で自分にブレーキをかけたことがない人。

頑張り続けていてどう休んだらいいのか分からない人。

そんな人はまず、ブレーキをかける練習から始めるのも、いいかもしれません。

 

私は数年前に、頑張り過ぎて体調を崩し、ブレーキをかける事を覚えました。

でも今、やりたい事、頑張りたい事があって、少しブレーキを緩めてみました。

ブレーキをかけることを知った上で、少しずつ緩めてみています。

ブレーキをかける事を知らずに頑張っていた頃とは、少し違う世界が見える気がします。

疲れたら休みます。

周りの目は気にしません。そう努力します。

病気に対する甘えなのか、そうでないのかは考えません。

 

"無理しない程度に頑張ろう"としました。

 

でも、あれっ?

無理をしないようにしたら何もできないかも。と思いました。

毎日の家事と子育てと仕事ですでにそんなに余力はありません笑。

 

だから、最近は、

"楽しければ、やりたければ、少し無理をしてみよう"

と思うようになりました。

 

楽しければ。というのがポイントです。

楽しくない事を、身を削ってまで頑張る必要はありません。

やりたいから、少し無理はします。

けれど、"めまいとか気持ち悪さとか、何かの症状が出た時は必ず少し休む"

というルールは決めています。

身体を壊しては元も子もないですからね。

 

最後に、私がまだ頑張りすぎて、自分で自分にブレーキをかけれなかった頃に、ある方からもらったアドバイスをご紹介します。中学の頃にお世話になった小児科の先生から、社会人になった私が頂いたアドバイスです。

 

❝病気の影響に限らず、自分で自分にブレーキをかける勇気というものが必要だし、どのタイミングでブレーキをかけるのか、自分で普段から意識して生活するのもいいかもしれません。具体的には、めまいや悪心などの症状があったら必ず少し休憩する。この必ずというのがポイントです。❞

 

頑張りすぎてしまう方は、まず、必ず休む。という練習からしてみてはどうでしょうか。

 

 

 

過保護と必要保護、おしまい。