Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

過保護と必要保護⑫〜成人編その2〜

 親離れと子離れ 

 

前回からの続きです。

 

彼氏との同棲の事を、母に話すと、

『いいじゃない。』

と返事が返ってきた。という所からです。

 

私はこの時、大事な事、恐らく母にとっては大事な事を伝え忘れていました。

 

後日、母と普段通り、たわいもない話をしていた時、

「場所は○○市で物件を探そうと思っているんだ。」

と私が言うと、母の表情が一変しました。

普通の表情ではなくなりました。

母の目が鋭いものに変わりました。

 

私が引っ越そうとしていた場所は、同じ神奈川県内でしたが、

いくつか市をまたいだ海側に位置する地域で、

私の通院している都内の病院からは離れる方向に位置する地域でした。

 

ここから、かつてない程の母の攻撃が始まります笑。

(当時は笑い事じゃなかったです。今だから、笑って話せる話です笑。)

 

『同棲って、家の近くに住むんじゃないの?』

『なんであんたが向こうの実家の近くに行くのよ ?』

『そんなの認められない。許さない。』

『もし、何かあった時にどうするの。大学病院に直ぐに行けないじゃない。』

『子供産む時だって病院遠かったら、大変じゃない。私は孫の手をつないで歩く事も出来ないのか。』

『大体、海の近くでしょ。震災があった直後に、そんな所に住もうと思うなんてどうかしている。』

『遠くに住もうとするなんて、裏切られた。』

 

母の気持ちは、堰を切ったように噴出して、

もう止まりませんでした。

  

何も、海外や、新幹線や飛行機を使ってでしか行けないような場所に行く訳ではありません。病院までだって、電車で2時間もあれば行ける。定期検診は年に1回のみだったし、何かの緊急事態には、その地域の大きな病院に行く事も出来ます。選択肢は沢山あるはずだし、病院にしばられて生きていきたくなんてありません。

 

まだ結婚もしてないのに、子供の話なんて早いですが、その時だけ実家に戻ってもいいし、もし私が子供を授かって無事産む事が出来れば、孫の手だってちゃんと繋げる。海の近くについては、確かにそうですが、母の価値観と私の価値観は違います。裏切られたってどういう事ですか⁉︎

 

と、当時はそんな事を思っていました。

 

永住する家を探している訳では無かったですし、そこに何年住むかも分からないのに、話がすごく大きな事になっていきました。

 

でも、何を説明しても、母の耳には入りません。

建設的な話し合いなど出来ません。

こちらが、何か言おうとすると、

 

『私が話したい事はそれだけ。おやすみ』

 

と私の部屋を出ていきます。

 

 

きっと、理屈じゃ無かったんだと、今なら分かります。

 

 

つづきます。