Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

過保護と必要保護②~乳児・幼児期~

前回のつづきです。

 

過保護と必要保護の線引きって難しい。大人になるにつれて、必要保護の範囲は狭くなり、すこしずつ親の手から離れていく。そして、ある程度の年齢になると、親の判断のみでなく、自分で考えなければいけない。過保護なのか必要保護なのか。すなわち、病気に対する甘えなのか、自分の身体に必要な休息や対応なのか。けれど、その線引きは曖昧だし、答えもない。

 

こんな事を、前回の記事で書かせて頂きました。

 

 という事で、まずは自分がどうだったのか。少しずつ振り返ってみたいと思います。

 

 乳児期  

 

〇 生後数日で手術。その後退院し、自宅へと戻ります。体重が増え、体力がつく1歳辺りに、2度目の手術を控えていました。その間の約1年間は、病院受診以外の外出は禁止とされていたそうです。家の前で日光浴はさせてたけどね!と、母は笑って言っていましたが、兄2人もいるし、外出できない子がいるというのは、大変だったと思います。あの頃は、母親の付き添い入院という習慣がなかったのか、病院の方針なのか、分かりませんが、私の通う病院は基本子供のみの入院でした。『この子は1歳でまた入院をする。母と離れて過ごさなければいけない。』という思いから、母は抱き癖がつかないよう、私の事はあえて必要以上に抱っこしないようにしていたそうです。(抱っこのしすぎは抱き癖がつき良くない。と言われていた時代背景もあったと思います。)

 

⇒ この頃は、母から子供に行う、すべての行為は必要保護なんだと思います。これは 、病気のあるなしかかわらず、かもしれません。人間は1年早く産まれてくる未熟児。という表現があります。多くの生き物は、産まれてすぐに、自分の足で身体を支え、歩きます。人は、産まれてからしばらくは、自分の意思で移動することもできません。生後1年は養育者の助けがなければ生きていけない。なので、幼少期は母親の愛情をたっぷりたっぷりそそいで、甘やかして、“必要な保護”  をしてあげればいい。そう、思います。

 

それにしても、私の母は、この頃から娘の自立を考えていて、入院の時に母がいなくても泣かないように、抱っこを控えたというから、驚きです。私の事を真剣に考えたが故だと思います。なので先に書いておきますが、それをいまさらどうこう恨んだりはしていません(笑)。感謝することの方がはるかに多いので。

 

が、ここからが本音です・・・。

 

そんな小さい子の自立なんか促さないでいいから、たくさん抱っこしてほしかったよ!!笑。

 

大人になってから、私は、身近な人(まぁ、恋人や夫・・という事になりますが)に、割と甘えん坊です。。書いていて恥ずかしい限りですが、きちんと本当のことを書いておきますね。

 

よく、恋愛には、幼児期の満たされなかった思いや、親との関係性が反映される。なんて言いますが。わたしの、甘える癖は、幼児期にあまり抱っこしてもらえなかった事が、少なからず影響しているんではないかな、と思います。考えすぎかもしれません。でも、それを言い訳にさせてもらっています(笑)

 

恥ずかしくなってきたので、話を戻します。

 

 幼稚園  

 

生後すぐは、受け入れてくれる幼稚園が少ないかもしれない、と言われていたそうですが、兄達が通っていた幼稚園に、年中さんから、無事入園できることになりました。兄2人が通っていた事で、先生方と母の間でよい関係性が築けていたから、スムーズに入園させてくれたのかもしれません。一応、入園テスト。なるものは受けました。折り紙の色当てテストで、黄緑と黄色を間違えて答えたのは、今でも覚えています。入園できて良かった。大切なのは内面ですね。

 

幼稚園では、いつ、どのように、母が私の身体の事を、先生に伝えていたのかは知りません。でも、初めての集団生活で、たくさんの不安があった事と思います。きっと私の気づかないところで、母が動き、守られていたのだと思います。この頃は、風邪などをひいた時は、近所の小児科クリニックへ。(事前に手術した大学病院からの経過報告書などで、身体の事は話していました)大きい風邪をひいた時は、念のため大学病院へ行ったほうがいい。と、クリニックの先生が判断して下さる事もありました。

 

また、この頃は、悪い事をしたら、兄たちと同じように、鬼のような顔の母に怒られていた事を覚えています。その辺は容赦なかった母でした。

 

幼少期に覚えていることはこんな感じです。

 

 振り返ってみて思う事  

この頃は、存分に、子供を保護してあげて良い。

抱っこはしてあげてほしい(笑)。

手術や通院など、周りから見たら苦しいことも沢山経験させてしまうかもしれません。しかし、必要な時は普通に怒って良い。と思います。もちろん、人それぞれ状態が違うので一概には言えません。泣く事で酸素状態が悪くなる場合もあるかと思います。主治医の先生の話をよく聞き、リスクを把握してください。難しいですが。命を守ことが最優先。でも、案外こどもはたくましかったりするので、病気以外の事で、子供をしつける、怒る事に対して罪悪感はもたなくていいんじゃないかな。と思います。

 

 

つづく