Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

定期検診の思い出〜小学生編 part3〜

レントゲン室の前についた。

ここだけ、大人の人と一緒の部屋なんだよな。

名前を呼ばれて、まず通されるのは小さな小部屋。鍵を閉めて、上半身裸になって、

「準備出来ましたら、中にどーぞー」という、先生の合図を待つ。

 

検査室に入ると、レントゲンの機械がある。その奥には、ガラス張りの部屋があって、ここで機械を操作するんだ。

「2枚とるからね。まずは、ここに立って、顎を乗せてね。少し高さを調節するね。」

ウィーン。機械音とともに私の顎が少し高い位置に持ち上げられる。

「両手は、肘を曲げて、ここに置いててね。」

「そう。では、そのままの格好でいて下さいね」

先生はそう言うと、奥のガラスばりの部屋にサッと戻る。

 

「息を吸って、、、」

「止めて下さい」

 

(毎年思う。マイク越しに聞こえる先生の声は、さっきまで話していた声色より、よそゆきの声で、テレビでニュースを読んでいる人みたいになるんだ。何故だろう。)

 

ガチャ。

はい、楽にして良いですよー。今度は横向きなってね。私は、先生の指示か聞こえるより先に、右方向に横を向き、両手で万歳をして、上にあるバーを握る。いつもこの流れだもんね。子供だけどもう、慣れっこだよ。

 

「息を吸って、、、」

「止めて下さい」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「はい!おしまいでーす。今日はこれでお終いなので、着替えて、お母さんとこれを受付に出しに行ってね。」

 

やっと終わった。

母「お疲れ様。じゃあ、お会計に紙だけ出して、先にご飯食べに行こうか!」

私「うん。お腹ぺこぺこだよ。やっぱりペスカトーレにしよ!!」

母「好きだねー。いつもペスカトーレだよね笑」

 

つづく・・・