Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

定期検診の思い出〜小学生編part2〜

薄暗い廊下の先に、子供専用の心電図室がある。

ここは、旧館って所で建物が古いんだって。

なんだか不気味な雰囲気だけど、心電図室の前につけば安心。扉にはミッキーとミニーの可愛い絵がはってある。このミッキーを見るとホッとするんだ。

 

「◯◯◯ ◯◯◯ちゃーん、どうぞー」

「上半身裸になって、ここによこになってね。」

カチャ、カチャ、カチャ、カチャ。

先生は、私の手首と足首に、大きな洗濯バサミみたいなもを手早くつける。

「ちょっと冷たいよー」

続いて、ぺとっ、ぺとっと、胸のあたりに、吸盤を付けていく。ひんやりと冷たい感触が、私は嫌いじゃない。壁には、名探偵コナンのパスターが貼ってあったり、部屋には動物のぬいぐるみや、キューピーやら、色々な子供のものが置いてある。

「じゃあ、少しこのままでいてねー」

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ザーーーーー

 

壁のポスターを、ぼーっと眺める。

(このポスターも、ぬいぐるみもいつも変わらないなぁ。毎年変わらずここにあって、1年に1回しか来ない場所だけど、お家に帰ってきたのうな、ホッとするんような、不思議な感じがするんだよなぁー)

 

「はい、おしまいでーす。服着て、お母さんの所に戻ってね」

 

母:「どうだったー?」

私:「いつも通り」

母:「じゃあレントゲン撮って、ご飯食べに行こう」

私: 「お腹すいてきたねー。今日もペスカトーレにしようかな」

 

つづく。