Sweet-pea’s diaryー大人になった先天性心疾患のブログー

大人になった先天性心疾患を持つ私が、あの頃(16~20歳頃)見つけたかったブログを書いています。どなたかの参考になりますように。PC版カテゴリのはじめにからご覧ください♬

先天性心疾患と医療保険

今日は先天性心疾患と保険の加入について、少し書いていきます。

 

私は、医療保険に関して、考え出したのは結婚して、妊娠してから。

少し遅かったかな。なんとなく、審査で落とされるんじゃないか、とか、入れる保険を探すのが大変なんじゃないかとか、そんな思いで無意識に考えないようにしていたのかもしれません。

 

もっと早く考えて、情報収集をしておけば良かった(笑)

 

子供時代は、父が会社で入っている医療保険の家族加入。みたいなもので入っていました。家族保険は、子や配偶者の審査がない場合も多いようです。しかし、あくまで家族加入なので、子供時代のみ受けれる保証だったりします。

 

妊娠中に、義母のすすめで入ったのは、コープ共済でした。共済系は、持病がある人でも、告知事項が少なく比較的入りやすいです。

 

〇現在、入院中ですか?

〇現在、医師から、今後1年以内の入院・手術をすすめられていますか?

 

この2つのみの告知であったと思います。

 

子供を出産後、夫婦そろって保険についてしっかりと検討しようと、夫の会社の保険担当の方に来て頂き、色々と説明を受けました。わたしは、共済より保障内容が充実している保険会社の医療保険への加入と、がん保険の加入を希望しました。

 

夫の保険はスムーズに決まりましたが、わたしの保険選びは難航しました。当時、投薬はなく、日常生活も送れていた、仕事もできていて、出産も出来た。とてもありがたい状態であったので、なんとかなるだろうと思っていましたが、甘かったです。

 

告知事項でひっかかってしまいそうな要因は、

〇年に1回の定期検査(レントゲン・心電図など)を受けていた事。

→経過良好。と言われていても、検査をうけている事や、医師から指導をうけているという事実。私の身体としては、経過良好だけれども、所見としては、心雑音あり、心電図では完全右脚ブロックあり。なので、一般的にみるとが異常がある状態。ふざけんなーー!!生まれつきじゃい。これが私の普通なのに!!と思いました笑。

〇妊娠中に、妊娠糖尿病になっており、出産後も、産後半年、1年で糖尿内科での外来診察があった事。

〇胸骨正中切開術のオペの際にいれた、ワイヤーを抜去する手術を近年していた事。

〇その他、反回神経麻痺で耳鼻咽喉科音声外来にて手術や、リハビリを行った経緯、その後も、異常がないか確かめるために年1で検査していたこと。

 

などなど、定期健診を真面目に欠かさず受けていた事や、自分の身体を積極的に治療してきた結果、過去〇年以内にうんたらかんたら・・・という項目に引っかる、もしくは引っ掛かりそう、な要因がたくさんありました。

 

保険担当の方はとても親切で、詳しく説明すれば審査で通る可能性が少しあるんじゃないかという保険に、とりあえず審査だけでも提出してみようかな、と言う私の意見を、一度審査の落ちると、その会社にその記録が残ってしまうから、安易に考ええないほうがいい。と教えて下さり、今日はご紹介出来ないけど、また調べてみます。新商品もどんどん出てくるので、あなたが入れそうな商品が出たらすぐにお知らせします。と言って下さりました。

 

この経緯で私が学んだ事。

〇先天性心疾患患者の医療保険の加入には、早め早めの情報収集と、加入するタイミングが重要である。

 →私が、もっと早く保険に関心を持ち、情報収集をしていたら。例えば、命に関わらない、メンテナンスの手術(胸骨のワイヤー抜去や声帯再建の手術)をする前のタイミングで、加入できたかもしれない。症状がとても落ち着いている時期であれば、年に1回の定期検査を1年半の間隔にすれば、その半年間は1年以内に医師の診察や指導、検査を受けていない状態になるので、一時的に加入できる状態をつくる事が出来ていたかもしれない。

 

〇保険に関しては自分で調べるには限界があるので、信頼できるプロの人に相談する。できれば特定の保険会社の人ではなく(そうすると自分の会社の商品のみしか勧められないので)、保険の窓口のような、全ての保険会社の中から最適な商品を勧めて下さる立場の方。そして、自分が加入できる可能性がある商品の告知事項を教えてもらい、その時点で入れなくても、どこかで加入できるタイミングがないか、検討してみる。相談する。

 

〇もしかしたら、比較的若い年齢の時で、出生時の手術や投薬、通院が落ち着き、フラットな時期があるならば、その段階加入しておいた方がいいのかもしれない。小学生、中学生時代は比較的落ち着いていたけど、年齢とともに不整脈が出てきた。とか、再手術の必要性が出てきた。など、健康な人と同じ様に、加齢とともに、病院にかかる率は高くなるし、成人してからの方が審査がきびしくなるそうです。

 

その、半年後だったか、1年後に、保険の方から連絡を頂き、引受基準緩和型  医療保険

(持病・既往歴があっても加入できる保険)で入れそうな商品が見つかったとの事で、無事に加入する事ができました。保険担当の方、親身に考えて下さて本当に感謝です。ありがとうございました! 

 

その時の告知事項は、

 

〇最近3か月以内に受けた医師による検査または診察で、入院・手術をすすめられたことはありますか

〇過去1年以内に、病気やケガで入院したこと、または手術を受けたことがありますか。

〇過去5年以内に、がんまたは肝硬変で、入院したこと、手術をうけたことがありますか

 

の3点です。参考までに。

 

また、私の家系は、がんで亡くなった人が多いので、がん保険の加入もさせて頂きました。こちらは、比較的、心臓の事でひっかかる傾向はなかったので、医療保険に比べたら加入しやすいかもしれません。ただし、先ほど話した通り、タイミングは重要です。

 

たとえば、医療保険はすぐに入れないけれど、がん保険だけでも入れる。という事もあると思います。そしたら、将来の不安も、いくらか、減りますね。

 

ここまで、私が保険に加入するまでの経緯をざっと書きましたが、投薬治療が自分の生活の一部である方、定期的に入院が必要な方、私よりもっと加入までのハードルが高い方もいると思います。どう頑張っても加入できない方も中にはいるのかもしれません。私も、保険の難しい知識はないので、まずは信頼できるプロのパートナーを見つけ、相談してみる。という事が大事ではないかと思います。

 

また、経験不足で、書けませんでしたが、既婚男性の方やシングルマザーの方など、万が一の際に生命保険に加入したい方もいると思います。持病がある方が生命保険に入るのは、医療保険に比べて難しいかもしれません。これも、まずはプロの方に相談してみたほうが良いと思います。

 

また、住宅購入でローンを組む際も、ローン審査は通ったが、団体信用保険の加入が出来ず、ローンが借りれなかった。という事もあります。私がそうでした。団体信用保険が加入できない場合、ワイド団信。という、加入条件が比較的緩やかな保険があります。ただし、借入の金利がすこし上乗せされてしまいます。私は、ワイド団信も審査に出しましたが、やはり 大動脈弓離断症 というワードだけで、簡単に落とされてしましました。トホホ・・です。団体信用保険に加入出来なければ、住宅ローンが組めないという訳ではなく、金利が一定な、フラット35は、団体信用保険の加入する事が絶対条件ではないので、ローンを組めるそうです。結局私は、収入合算(名義はどちらか一方での申し込みだが、収入は夫婦の合計額で審査してくれる)という方法で、ローン借入額を審査してもらい、夫名義ですべてのローンを組みました。

 

もしかしたら、男性の方、や男児の保護者の方の方がより、保険加入について悩むかもしれませんね。救いなのは、いまはどんどん女性も働く時代。男女平等や、性別関係なくという、時代です。男だから、男名義でローン組めなきゃいけない!!とかは、全然ないと思います。女性は、妊娠・出産・子への遺伝、等の悩みが、将来結婚や家庭を持つに当たって、周囲の理解が得られるのか、悩むように、男性だからこそ悩む悩みがある、ということは理解しています。

 

話を戻します。

やはり、普通の方に比べて選択肢が少ない事や、上乗せのコストがかかる事。保険に入らずローンって無謀・・。という思いを持つ方もいると思うし、、保険加入にはさまざまな壁がありますね。病気がなかったら、こんな事で悩まなくていいのに、って思うし、審査で落とされると、あなたは長生きできませんって言われているような気がして、どこかで自分が否定された様な気がして傷つくし。

 

先天性の病気を抱える人が、もっともっと生きやすい世の中になっていってほしいなと思います。

 

先天性心疾患の方の生命保険。という商品が作られてほしいものです笑。