さて、この身体に生まれて良かったこと。
について、書かせて頂きました。
私は、結婚式で、母と今まで支えてくれた全ての方へ。スピーチをしました。
そこで言った事を一部紹介させて下さい。
こんな身体に産んでしまって申し訳ない。と、もし、一度でも思った事があるのなら、それは違います。今まで起こった全ての事が、人生の糧となり、今の私がいます。
この言葉に尽きると思います。
病気を持っている事で、辛い事、悩む事、できない事も、多々あります。ここまで、良かった事を書きましたし、マイナスも全て糧になるとお伝えましたが、本当に辛いその時は、そんな前向きになんて考えられません。
私は今でも、一進一退で、何かあると傷ついたりもします。ここまで話したように、前向きになれない瞬間もあります。
でも、それを1つ1つ経験していくことで、その全てが私の糧となっています。人生その繰り返しなんだと思います。
健康な人も、そうでない人も、これは同じかもしれません。でも、苦労をした分だけ、たくさんの糧ができ、将来、心が豊かになれると思います。そう思うと、病気も悪いことばかりではありません。
私は、リハビリの仕事をしていますが、現実には、進行性の疾患の方や、身体の機能としての回復は難しい方、様々な方を目の当たりします。私が今まで書いた事が、簡単な事ではないし、きれい事かもしれない。と思った事もありました。
しかし、綺麗事でも、大切に、いつも心に留めとこう。と思います。
辛くて、苦しくて、前が見えない、そんな人がいたら、近くに寄り添ってあげられる人で居たいと思います。無理やり、人を変えことは出来ないから、その人が自分から前に歩き出せるまで、隣にそっと寄り添っていてあげる事が、大切なのだと思います。
ご家族、ご友人、恋人、その方を支える全ての方へ。
辛い時、苦しい時、そっと隣で見守っていて下さい。その時の気持ちを聞いてあげて下さい。いつか、それが、大きな糧となるその日まで、心折れぬよう。
先天性心疾患ご本人の方へ。
(あの頃の私へ。)
辛かったら、苦しかったら、無理せずに、周りを見渡して、誰かにその感情を話して下さい。小さい頃から病気の人は、頑張り屋さんが多いから、時には病気を理由にしたって、甘えたっていいんです。自分1人で抱え込まないで下さい。いつか、それが大きな糧となって返ってくるその日まで、心折れぬよう。(周りに信頼出来る人がいなかったら、InstagramやTwitterで検索すれば同じような境遇の方沢山います。私もいます。1人じゃありません)